ここのうどんは、生きている。丸亀製麺
全てのポジションに目を配る福島西店の司令塔。
佐藤 佳衣Kai Sato
一つ星麺職人

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連携プレーでお店をスムーズに回す

休みの日はママさんバレーをやっています。始めて20年以上経つでしょうか。団体競技はチームワークが大事ですが、バレーで培った連携プレーが丸亀製麺の仕事でも活きていますね。お店では製麺や天ぷら、レジ、洗い場なんかのポジションがあってみんなそれぞれの配置につくんですが、忙しくなると持ち場以外にもあちこち対応しないといけません。そんな時は全体を気にしながら、余裕がある人は大きめの範囲をカバーして、動けない人がいたらみんなでフォローしていきます。そうすることでお店がスムーズに回って、できたてのお食事をお客さまに提供できるんですね。年齢も家庭の事情もバラバラなスタッフが、同じ目標に向かって助け合っていく一体感が心地いいですし、信頼関係も日に日に深まっている気がします。

製麺中は一人の世界で麺と向き合う

みんなで声を掛け合うような活気のある雰囲気も好きですが、ひとりで集中してやる作業もわりと好きです。うちのお店はみんなから少し離れた位置に製麺機があって、作業に集中できる秘密基地のような環境。そこで気持ちを整えしっかり麺と向き合って、生地の状態を確かめながら黙々と作業をしています。うどん作りで気をつけているのは、マイペースを保つことですね。特に麺を機械で延ばす圧延作業時は、無理に生地を引っ張らないようにゆっくり優しく引き出しています。急いで麺を引っ張ると生地が歪んでしまうし、変なミスも起こったりしてあんまりいいことがないんですよね。最初の頃はお店が混んでくると焦って作業をしてたけど、今は「あ、お客さん増えてきたなぁ」ぐらいの感じで、ペースを崩さずにやるのが一番いいのかなと思っています。優しく丁寧に作ったうどんは、まっすぐでつるつるしていてすごくおいしいので、ぜひみなさんに食べていただきたいですね。

知識を得たら、うどん作りが楽しくなった

うどんの生地の状態は季節によって変わります。同じように作っても日によって違うことはよくありますね。麺職人になる前はうどんについての知識がほとんどなかったので、いつも「なんでだろう」「どうしたらいいんだろう」とモヤモヤしていました。なので、麺職人の試験勉強をしてうどんの仕組みや性質を理解したときはものすごくスッキリしました。知識を得てからはどこをどうすれば改善できるかなどを納得しながら作業できるようになって、麺をつくるのが楽しくなったし、おいしさの質も上がったように思います。以前は知らないことが多すぎて、何を質問していいかすらわからない状況だったので、そこから抜け出せたのは大きな一歩でした。わからないことを聞ける環境ってすごく大事だと思うので、私が麺職人になって得た知識や技術も可能な限りどんどん伝えていきたいと思っています。
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この春、
すべての店に
麺職人が誕生。

丸亀製麺の「打ち立て・生」を
さらにおいしくするために、この春、
すべての店に麺職人が誕生しました。

彼らがつくりたいのは、
ただのうどんではなく、
心まで震わせるうどん。
日々磨いた技と感性で、
今日も麺一本一本に
命を吹き込んでいきます。

  • 麺職人が不在の日や時間帯もございます。

ここの うどんは、 生きている。