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四万十町の興津小学校で閉校式 150年の歴史に幕【高知】

2024年3月25日 10:04
四万十町の興津小学校で閉校式 150年の歴史に幕【高知】
今年度で閉校となる高知四万十町興津小学校で、3月23日に閉校式が行われました。

四万十町の興津小学校は1874年に開校し、児童の数は多い時で400人を超えていましたが、過疎や少子化により現在は今年度の卒業生を含んでわずか18人に減りました。学校は今年度で閉校し、東又小学校に統合されます。

23日に閉校式が行われ、在校生や卒業生など約100人が出席し、学び舎に最後の別れを告げました。式では、坂本益英校長が「ここで学んだことを誇りとして、かけがえのない思い出と絆を大切にしてほしい」と児童たちに呼びかけました。

興津小学校は町内で唯一、津波が予想される地区にある小学校で、これまで防災教育に力を入れてきました。学校で子どもたちは防災マップの作製や避難訓練などに取り組みました。2013年には取り組みが評価され、全国規模のコンクールで審査員特別賞を受賞するなど高い評価を受けてきました。

学校の閉校に地域の人は「寂しいという気持ちはある。 子どもたちのことを考えたら良い選択。子どもたちと自主防災組織、地域の今までと変わらない防災の取り組みを行っていきたい 」

津波避難の啓発など防災の取り組みは、今後は地区の自主防災会が引き継ぎ、子どもたちは統合先の東又小学校でこれまで学んできた防災の知識を深めていくということです。

またこの日は、子どもたちが大人になった自分に向けて、手紙を入れたタイムカプセルを記念碑の中にあるスペースに大切にしまい込みました。

今年度の卒業生
「寂しい気持ちでいっぱい。一番頑張ったのは防災のウォーキ ングマップを作ったり、避難訓練とかを頑張った。先輩や私たちが多くの地域の人に伝えていきたい」

タイムカプセルは今の1年生が20歳になる、13年後に取り出す予定です。

県教育委員会によりますと、今年度県内では公立小中学校10校が休校や廃校となります。
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