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「家庭が複雑で家に居場所がない子も多かった」

傷害と監禁容疑で逮捕されたのはともに浜松市中央区に住む無職、堀内音緒容疑者(21)とフィリピン国籍の男(18)。監禁容疑で逮捕された残りの3人はいずれも浜松市や磐田市在住の17歳の少年で、うち1人はブラジル国籍だという。県警は全員の認否を明らかにしていない。

斉藤さんは4日午後7時ごろに「遊びに行く」と家族に言い残して外出、5日未明に浜松市中央区の知人宅のアパートを訪れ、9日に浜名湖で遺体が見つかった。死後1週間近く経過しており、殴られてできたとみられる皮下出血の痕跡が複数確認されていた。

宇川さんが発見された浜名湖の湖畔(撮影/集英社オンライン)
宇川さんが発見された浜名湖の湖畔(撮影/集英社オンライン)
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社会部デスクが語る。

「逮捕された5人はいずれもこの知人宅のアパートに普段からたむろする仲間で、5日未明もここで斉藤さんと一緒に過ごしています。その後、外出した際に停めていたバイクが倒れたことなどを原因にトラブルになり、斉藤さんを暴行、車のトランクに監禁して浜名湖の現場まで拉致した容疑が強まり、逮捕となりました。

斉藤さんは湖に突き落とされて亡くなった可能性が高く、捜査本部は殺人容疑での立件を視野に5人から事情を聴くなど捜査を進めています」

逮捕された少年らの国籍が多岐に渡るように、このアパートの一室に集まっていたのは多国籍のバックグラウンドを持つ少年少女だった。斉藤さんも国籍は中国だった。同室に出入りしたこともあるという斉藤さんの“先輩”にあたる友人が、取材に重い口を開いた。

「宇川は日本人のコミュニティとは別に、浜松周辺の外国人やハーフのグループとの繋がりもあって、今回“やった”のはそっち側の連中ですよ。多くがフィリピンやブラジルの子で年齢層も下は14歳から上は23~24歳くらいとバラバラでした。

宇川は日中から夜にかけては街で遊ぶ日本人の仲間たちとともにいて、夜中になると外国人コミュニティ側にいく。それで暇なとき短期のバイトをする生活をしていた。

俺も何回か『そっち側』に遊びにいったことがあるんだけど、皆、日本語はペラペラ。家庭が複雑で家に居場所がない子も多くて、独特なコミュニティでした」

亡くなった宇川さんの近影(知人提供)
亡くなった宇川さんの近影(知人提供)