SWASHからも今日声明が出ました。
私からも経緯を少し説明します。
今年1月4日、トランスジェンダージャパン(TGJP)の弁護士から、SWASH宛と、性被害者宛にそれぞれ、以下のような趣旨の内容証明が送られてきました。
「TGJPに対する声明を出したSWASHらと、被害を告発した被害者のせいで、TGJPの社会的評価が低下した。その賠償金として約200万払え」と。
TGJPと今回逮捕された加害者は、このようにして延々と被害者とその支援団体らのことを嘘つき呼ばわりし、この半年間、嫌がらせのように私たちを非難することばかり続けてきました。
そして、そのTGJPと加害者の言うことだけを信じた身内の人たちが、SNSやいろんな場所で被害者らについてのデマや誹謗中傷を広げるようになりました。TGJPと加害者の話を信じた人の中には、「被害者と会ったら階段から突き落としてやる」と言う人まで現れました。それを加害者とTGJPメンバーらも一緒になって聞いているだけでした。
また、最近のTGJPの集会では、みんながいるところで、TGJP共同代表から、この問題に対する態度表明を迫られ、とても嫌な思いをさせられたトランス当事者もいました。
この半年間で被害者は、一連のこうした二次被害による心労が重なり体重が10キロ落ちました。今年に入ってからは、大勢の人がいるところで倒れて救急車で運ばれたり、体調不良で病院に3回、仕事のキャンセルもたびたび生じるようになりました。そんな心身ボロボロの状態で今年1月、もう被害届を出すしかない、二次加害もやめてと言ってるのにやめてくれない、こんなひどい仕打ちは耐えられないというところにまで至り、被害者は被害を訴えるため、歯を食いしばって警察署に通うことになったのです。
TGJPが私たちSWASHや被害者らに要求してきた約200万の内訳には、TGJPが来週3月31日(日)に開催予定の東京トランスマーチのために行なったクラウドファンディングの返金希望者への返金等あり、それらをSWASHなど声明を出した人権団体や被害者が負担しろというのです。
では、TGJPによる恫喝訴訟チラつかせの大きな争点である、TGJP団体内における性暴力の事実認識はどうだったか。TGJPは途中から「団体内で性暴力の事実認定はしていない」と言うようになりましたが、当初昨年10月に、私と他の団体の人と二人で、TGJP事務局長の村田しゅんいちさんから、「加害者が被害者に抱きついたことを認めた」と直接はっきり聞いて確認しました(一番大事なところなので、いの一番に確認しました)。また、TGJP共同代表の畑野とまと氏も、10月13日のメールで被害者宛に、「浅沼と二人でじっくり話し合った結果、性加害について直接会って謝罪させてもらいたいということになった」と送っています。そして実際に10月14日に加害者とTGJP共同代表は被害者に会って直接謝罪をしています。このように、最初は、TGJPも加害者も、性暴力があったことを認めていたのです。
しかし、(4つの人権団体が声明を出した10月25,26日以降)10月30日、加害者が「性暴力があったと認めたわけではない」と突然言い出し、そこからTGJPも加害者と足並みを揃えるようになり、「名誉毀損だ」と言うようになりました。つまり、TGJPのメンバーらは、10月に行なった被害者への謝罪の目的からして、自分たちの名誉と体面のこと(被害を黙っててほしいということ)しか頭になかったのです。だからこんなことになっているのだと思います。
私は、今回のTGJPと加害者の過ちは、性暴力問題を起こしてしまったことそのもの以上に、被害の告発を受けとめなかったこと以上に、両者とも、被害者非難を言いふらしたことによって二次加害を広げて被害者を苦しめたこと、金の力(潤沢な活動資金と弁護士費用)で批判を封じようとしたことによって組織防衛・自己防衛を図ったことだと思います。
私は今までTGJPの活動にたくさんの寄付をしてきましたが、こんな、自分たちの名誉のためのクソくだらない恫喝訴訟の費用のためにトランスの助成金や寄付金を使ってほしくありません!
昨年10月に直接TGJP事務局長にも伝えましたが、地方にも都会にもお金のない若いトランス当事者がたくさんいます。その人たちの中には他の地域のレインボーパレードやトランスの集まりに参加したくても、お金の問題で行けない若者がたくさんいます。地元でなかなか繋がりを広げられないでいる若いトランスの子たちがいろんな出会いを通して領域を広げられるように、TGJPが旅費をサポートしてあげてください。
長年コミュニティで活動してきて既にネットワークもあり何回も地方のパレードに参加経験のある古株の活動家ら同じメンツが何人も毎年、毎週のようにまたは毎月のように地方のパレードにエンパワメントされに行く旅費があるなら、少しくらい、その旅費を、各地のパレードに参加したことがない当事者にまわしてあげてほしいです。
私の知る限りTGJPは昨年だけで約700万の助成金や寄付金を獲得しているのだから(そのうち120万は返金、さらにクラファン返金希望者への返金がいくらかあるが)、恫喝訴訟に貴重なお金を使わずコミュニティの人々に使うようにしてほしいです。
そして、そんなに裁判したかったら、声明出した人権団体とTGJPのみんなで公開で話し合うシンポジウムでも何でもすればいいでしょう。それをみんなにみてもらって考えてもらうことはできます。
トランスの人々に使われるべきお金を、同じLGBTQ+の団体などを訴える、自分たちのための恫喝訴訟なんかに使わず、自分たち以外のトランス当事者の活動にもお金がまわるようにしてあげてほしいです。
昨年International Trans Fundの助成金申請におけるTGJP推薦文を書いた推薦人の一人として責任と情けなさを痛感しており、最後このような言及となりました。
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