八番出口ライクという一つのジャンルが浸透し、
多くのオマージュ作品が世に出されたが、
チラズアートの新作も、そのブームに乗った八番出口ライクの作品。

本作の良い点としては、
・非常に美麗なグラフィック（人間含む）
・ストーリー
・異変が数多く用意されている
あたりでしょうか。

一方、悪い点としては、
・各ホラー要素がやや緩め
・システム面で少し説明不足な点がある
などが挙げられるかなと思います。

結論から言うと、かなり良い作品という第一印象でした。
近年のチラズアート作品の課題として、ボリューム不足な点が度々指摘されていたが、
本作では、八番出口ライクという点を活かして、異変の数で十分なボリュームを確保している。

また、最近の作品は、考察要素が多い一方で、取っつきにくい複雑なストーリー展開が多かったが、
今回は、ある程度整理がされた分かりやすいストーリーとなっており、
そのうえで、考察が出来そうな点も継続して用意されていて、中々に良いバランス。

異変の難易度も、難しすぎず易しすぎずといった感じで、良く出来ています。

また、本作ではグラフィックが大幅に進化しており、
特に、人間のグラフィックが美麗で好印象。

八番出口ライクのゲームを好む方は満足できると思います。
前作で顕著だったグロ／スプラッター要素もなく、多くの方が楽しめるのでは。

ホラー苦手な人は以下注意です（ネタバレ）

・即死系の異変が結構な数用意されています
・終盤に、やや長めのチェイスがあります