韓国のKCクリニック大腿LONでのトラブルと骨延長の概観

暴行の犯人は日本からの患者のカウセが減って反省している、後悔していると通訳レベルでは言われた
本来刑事事件レベルの犯罪を反省している後悔しているで済ませられるのは非常に羨ましい
また患者が減ったことでしか犯罪を反省できないのはいかがなものか
その後のやり取りで最終的には法的手段に出るなどとまた脅迫された

筆者のX  色々骨連長に関する情報を投稿しているので是非読んでほしい
ここではXでまとめきれない情報やあまり他で言及されていないことをまとめている https://twitter.com/meichanpokemon

韓国のKCクリニックで2023年の9月から大腿のLONの手術を受けた。
正式名称はyonsei kim & chung orthopedic
https://limblengtheningsurgery.org/leg-lengthening-surgery-cost/
その際の不満や暴行された件についてまたそれだけでは私の個人的な経験だけになってしまいあまり意味がないので後半部分では骨延長に対して患者として脛骨大腿骨を経験し思うことをこれからの希望者に向けた内容とし記載したい。
骨延長の経験者も増え、また様々な合併症や不具合・トラブルの報告も増えて来ている。そのため現在骨延長に関する情報に市場的な価値はないと考えているため、当然、無料公開の記事にする。
Xの投稿では内容が散発的で体系性がなく、またベトナムとも喧嘩別れしている俺のことだしなんでこの人は行く先々でトラブルの?というのもある。
正直、こんな酷いめに会うとは思わなかった。
理学療法時の身体拘束(口を塞ぐ、手を抑える)
今でもこのことがトラウマになり大きな声や音を聞くだけで
心臓がドキドキする
わずか3週間で100万円を超えるリハビリ代(これ以上継続されたら破産していた、現在も経済的に苦しい)
創外固定除去を盾に取った脅しともとれるKCの態度
ベトナムより酷い




1、なぜKCを選んだか


下腿の偽関節をなんとか克服し、身長は平均身長程度になったが、やはり170後半までなんとかもっていけないかと思い、大腿をしたいと考えていた。
最終的にKCで大腿LONをすることを選んだのは以下のポイントからだ。
・この記事を書いている現在(2024年3月)もそうだが、当時も1ドル150円を超える場合もある異様な円安でトルコをはじめとする諸外国を選択しにくかった、またもう早くやりたいと思った。
・下腿を経験し、自分が骨形成をとても悪い体質な点、また日本の病院では自費でも合併症の治療ができない点を下腿の経験から知っていたため、大腿が骨形成が脛骨に比べて比較的骨形成が良い点を考慮しても、合併症になるわけにはいかなかった。
・韓国ならば、なにか、例えばスクリュー折損があっても比較的(それでも外国)すぐにいける。
・大腿LONは当時はまだKCでは41000万ウォン(当時レートで450万程度)のためにとっつきやすかった。
以上の点である。

2,事前カウセの渡韓


2023年7月頃、いっこうに円安が収まらずどうしたものかと考えていたところ、Xで見つけたKCの存在を思い出した。
以前、メールしたが、カウセには結局いかなかった。
また連絡してみるとルールが変わり、事前にカウセ代で33000円支払ってからでないと予約できないと言われた。
ひと悶着あったが、送金し、飛行機を取り、渡韓した。
タクシーで病院に到着し、受付に名前を言うと、カウセ料を支払ったかといわれ、証拠を出した。なにやらどうも後払いでも良いらしい・・まあいいか。
横に割と小柄な女性が座ったなと思うと病院が雇った通訳だったので挨拶された。韓国人と結婚した日本人女性だと後の雑談でわかった。
その後、診察室に入り、医者とカウンセリング。
内容は箇条書きでこう
・うちでやれば偽関節や深部感染の心配はない。きっとベトナム脛骨で苦労されたんですね。うちでは骨移植や深部感染した例は今までにはない。(この点は実際に話していて信頼できた)
・韓国ではビザの更新が残高証明など、やや面倒だったが、大腿LONの治療で5~6cm目標なら3か月以内にほぼ絶対終わる。
もしなにかあれば創外固定をつけたまま一度帰国すればよい。
・ITバンドリリースはプリサイスで8cmを目指す場合でないなら必要ない。
・入院はストレスで無理なので父を帯同し、ホテル滞在でもよいか→よい。
医師とのカウセは終わり、別の部屋で事務長(後のトラブルの中心人物)との面談があった。
料金や、滞在場所についての相談だった。
この際の印象はとてもよく積極的だった。後でわかったがとにかく患者がほしかったのかもしれない。今、手術の日程を予約していってもよい。なにか不都合があれば、すぐに変更できる。手術費以外に費用はかかるか、特に韓国はリハビリ代を沢山とることを知っていたので、この点については通訳越しに2回ほど聞いたが、笑顔ではぐらかされた。
正直、後のことを考えると自分も冷静ではなかった・・。
弾丸で帰国し、家族と話し、手術の日程を9月の半ばと決めた。
その後、トランスファーワイズ経由で手術代金と事前検査代の当時のレートで約460万を振り込んだ。

3,手術

そして予定通り2023年の9月半ばに渡韓し、手術を受けた。
入院日の深夜の飛行機に乗り、朝までマックで過ごし、朝一番で病院入りして入院。病院専属の通訳が実は私が来る前に雇用されたらしく、ラインを交換した。
事前に看病人が必要で総費用は10万くらいになると説明された。
最初に言ってほしい・・
また手術直前の契約書で初めて
1,患者はyoutubeなどへのインタビューや治療状況などの動画投稿を拒否できない(モザイクや音声処理はする)
2,膝が曲がっていると創外固定を外さない
ということを伝えられた。
正直、特に1については患者のプライバシーにも関わることであり、
手術直前でそれを伝えるのは脅迫に近いのではないかと思われるが、
異国であるのでなにもできない。
通訳からは韓国の病院の宣伝なので日本人のあなたには問題ないと言われたが、KCは最近日本人向けの動画を作成しており、まったくの詭弁である
https://www.youtube.com/watch?v=IIuZqljzJTs
この時点でKCへの不信感はかなり高かったし、実際それは当たっていた。
また医者は「リハブゥ!イズ!インポオタントォ!」とどこぞの医者と同じことを言っていた。
手術は事前の神経ブロック麻酔が辛かったが無事終わった。
術後が痛みよりとにかく眠かった(これはむしろよかった)。
入院中の記憶はあまりなかった。退院の前日、父が到着。
その後はホテルに滞在し、延長を続けた。
大腿の延長痛は凄まじく、病院からもらった痛み止めはまったく効かず、
とても辛かった。
そのため、父に病院に相談に行ってもらい、延長終了後には
創外固定をすぐに外すという約束をしてもらった。
延長量が4cmにさしかかった時、大変です!骨形成が悪いと言われた。
ああ・・やはり、もう耐えれないし、偽関節で骨移植になったら大変なので
と4cm以上にはさせてくれと言い、後一週間延長し、入院した。
今思えば、一度創外固定外しで入院させたのも、その後の事を考えると
ある種の芝居だったのか。





4、暴行


手術前日、もう点滴のルートもつけた状態で、レントゲンを撮ると言われた。
脚が膝の関節拘縮で曲がっているぞというと通訳からはなんとかすると言われた。
レントゲン台の上に載せられ膝が曲がっていて図れない、医者がなにか指示するとレントゲン台から降ろされ、別の部屋に連れていかれる。
そこで創外固定外しの手術は受けれない、リハビリをしろと言われる。
延長量は横からのレントゲンで今まで図れてきたし、それと下肢全長レントゲンで脚長差も割り出させると主張するも相手は無視。
誓約書を書くから、もう外してくれというもそういうことをすると後で
ネットに悪いことを書かれるからという理由で取り合ってくれなかった。
また医者からこのまま2週間入院しろと命令があったとも
言われた。後で知ったが俺を帰国させないためだった。
創外固定を外さない気なのに入院させたのはこのためだった。
当然、この後、退院するが無駄だった入院費は請求された。
部屋では事務長は私に対して大きな声でシャラップを連呼。
通訳は俺の言う事を訳さず相手の主張しか訳さない。
リハビリ代には事前に説明されたとも主張された。
はぐらかしたのはこれが目的だった。
KC側の要求はリハビリを午前午後の一日2回受けろ
(実際は午前午後で2コマづつで一日8万円分)
それは無理だというと事務長はカムサハムニダ~とお辞儀して
 立ち去ろうとしていた。ここでの会話は創外固定外しを脅しに
した脅迫だった。
話し合いはそれで終わり、リハビリ室に連れていかれた。
その際、あまりの痛みに大きな声をだすと
これまたシャラップ!と事務長に叫ばれ
両腕を抑えられ、口を塞がれた。

その後もとんでもない、痛みの中、理学療法は続き、
現在の状態を見るためというが、ただの暴行だった。
 通訳にこれ以上は暴行だ!警察を呼ぶぞと言ったが
通訳は無視。
それどころか大きな声を出した理由を他の患者に説明しないといけないじゃないか!と罵倒された。
父は病院に別の階にいけと指示され素直にそれに従ってしまって
いなかった。
暴行は計画的に行われた。
次の日も同様のことをされ、
裏の部屋に連れていかれ、理学療法を継続されようとしていた。
これ以上は耐えられないため、もう飛行機の日程は変更するのでゆっくりやりたいと言ってそれでやっと暴行からは解放された。
もちろん飛行機の変更の手数料はこちら負担だ。
病院がこちらの許可なく勝手に設定したリハビリは一日4回、
リハビリは一回2万円を超えているので、一日9万円だ。
これでは払えないと父が言うと次の日から4万円に値引きされた。
またこの際、医師から2週間入院しろという命令があった。(入院費は一日1万円程度)が拒否してなんとかなった。
どうやら、私が帰国してしまうことを防ぐためだったようだ。
もうこれなら延長を戻しても良いそういう気持ちであった。

5,毎日4万払ってリハビリだけする日々

それからは毎日、4万円以上払ってリハビリする日々が続いた。
俺を担当した理学療法士は仕事がないらしく、毎日4コマでも平気でできるし、時間の変更も容易だった。
リハビリも乱暴で、ピンサイトから常に出血していた。
通訳に出血について確認すると、よそよそしい顔で
こちらを見ず、普通ですと言うだけ。
今までリハビリをしていなかったせいだとも言われたが
リハビリをしていてもその後も出血は続いた。
後で理学療法士に体を触るときに強く引っ張るな
ピンサイトを触るなと頼んだところ出血は改善した。
このような中、2週間以上、ドクターの診察はなかった。
それが感染したらどうする気なのだろうか。

画像
リハビリ後の出血、左足
画像
リハビリ後の出血、右足

そんな状態が2週間以上続き、病院とは対立状態だった。
通訳は父に帰国しろ!本人のためにはならないとか失礼なことを平気でいってきた。
またその間、医者の診察も一切なく、父が2週間たってそろそろレントゲンを撮ってくれと頼むとやっと医者がきて、診察してこの膝の曲がり具合ならレントゲンが取れるといってレントゲンを撮り、創外固定外しが決定した。
病院というか事務長的にはなるべく長く創外固定機外しを遅延させ、それを人質にリハビリ代を搾取したかったのだろう。
KCに払ったリハビリ代は結局100万円を超えている。

画像


画像


画像
画像


大腿LONの創外固定を付けている辛さは半端ではなく患者のことなどこれっぽっちも考えていない。
通訳からはあの暴行は俺のためだと言われた。
6、その後
創外固定を外し、2週間程度韓国に滞在し、帰国した。
創外固定を外して、ホテルに帰った時、やっとあの病院から解放されると父と泣いて喜んだ。
帰国後レントゲンを撮りに行った。
骨は半年以内にほぼ出来ており、後はより通常の骨に成熟するのを待つだけだ。
しかし一点問題が発覚した、左脚の遠位が骨折していて。
ピンサイトが起点となっている。
いつ骨折したのか、延長中なら仕方ないが、リハビリ中であれば一刻も早く創外固定を外さないといけない。ちなみに骨折したことはドクターはおろかKCから聞いていない。
不信感・・いやもう不信感しかないのだが・・。



画像
しっかりと形成された延長仮骨


画像
左大腿、ピンサイトを起点に骨折している



7,KCの総評と事務長の支配


正直、事務長に暴行もされていて、予定もより払いたくもないリハビリ代に100万以上追加で払わされ、3週間も創外固定外しを遅延させられた、KC側の態度や対応は創外固定を人質に取った行動であり、脅迫ともとれるが、あの状態ではどうしようもない。本当に後悔しかない。
KCには都合よく宣伝材料に使われている、治療の都合の良い部分だけ動画で撮影しているからだ。
面白いのはKC側はやり返されるとは思っておらず難局はあったが円満に終わったと勘違いしているようだ。とてもおめでたい。
以上は個人的な経験だが、患者として全員が共通するであろうKCの問題点は以下である。
1,病院の体質に問題あり、事務長が医者並みの権限を持っている。
特に事務長は感情的で暴行などをしてくるにも関わらず、商業的でもあり、患者獲得にためには都合の良いことを言い、悪いことは実際に手術で患者が引き返せない段階まで隠す。また医者でもないのに治療に口を出してくる。
2,KC病院とはいってもビルのテナントで、7階が診察室、8階が入院病棟と手術室になっている、設備もボロくて、レントゲン台などはキャスター付きの机みたいなやつで不安定で危険。トイレも男子トイレの車いす対応のは便座が外れたままで危険。全体的に設備投資がまったくされていない。
3,スタッフのリストラか、集団離職があり、俺が滞在中に大幅にスタッフが減って、レントゲン技師が受付業務をしていたくらいだ。
4,患者は全員強制でモニターになり、youtubeなどの動画撮影で
インタビューなどをされる。当然病院に都合の良いことしか言えないし、プライバシーを人質に取られている状態となる。
このことを患者が知れるのは引き返せなくなった時だ。
5,総費用がいくらかかるかわからない。
これは韓国の問題点だが、やたらリハビリをさせたがる。
日本では10割負担で5000円もしないリハビリが韓国だと一回2万円近い。
最近はトルコでの不具合が多く報告され、骨延長でいくあてのない日本人は合併症になりたくないと足下を見られている節がある。

事務長の支配

KCは少し前述したがこの事務長が医者でもないが絶大な権限で支配している。
理学療法士も事務長のことをボスと言い、ボスの命令だからと英語で言われたことがある。
理学療法代が支払えないといった時も、事務長一人がその場の判断で割引していた。
重要な場面では診察室に一緒に入り込み、後ろで診察を聞いている。
最初のカウセの時、創外固定を外すのが決まった時は、後ろで聞いていた。創外固定外しが決まった時は、父曰く不服そうな顔をしていたらしい。
もう少しリハビリ代を搾取したかったのだろう。


8、これから骨延長がしたい君へ

最初に言っておくと、やめた方がよい。
骨形成の悪く国内で合併症の治療ができない日本人には向いていない。
またこれだけ過大なリスクとコストを支払っても、伸びるのはせいぜい5cm~8cm程度だ。
実際今回の大腿KCもこんな酷い目にあって5cmも伸びていない。
この延長量では低身長が高身長になるような夢の手術ではない。
患者としてはかなり骨延長に関して、国内のかつて美容骨延長を行っていた施設などに話を聞きに行って、裏で経験者同士で情報交換をしている(個別の事例は言えないが)、私の大雑把な回答である。
かつて国内でも西新宿整形外科やスカイ整形外科が美容脚延長術を行っていた、実際にここに話を聞きに行って色々裏話も聞いたが、一筋縄ではやはり日本でもいかない治療のようで色々トラブルもあったが、国内であるために対処ができ、ほとんどの患者は無事に延長が完了したようだ。
タイムマシンで過去に戻れるならここでなしてもよいと思う。
しらゆりでやる場合を除き、日本人患者が骨延長する場合は
海外に滞在して行うことになる。(プリサイスの帰国プランの場合は日本で延長だが)
その際にトラブルが起きても、患者は脚を人質に取らているのでなにもできない
現地で訴訟や警察に通報するのは難しい
その施設の実態は経験者がある程度蓄積され、良い悪い含めて漏れ出てくるまでわからない

という問題点がある
日本人が行っているのは主に韓国、トルコ、アルメニアだが
どれもLLFが英語圏なのもあるが、評判が良くないか、経験談が投稿されていないか、ステマかのどれかである。
これらの国に選択肢が豊富な欧米人がいく例もあるが
予算がないか、情弱かのまたはそのどちらかかどちらもだ。
実際技術のない医師で合併症になり、修正する場合
多大な追加費用がかかるためcostwiseなのか疑問もある。
LLFで評判の良い病院はアメリカやヨーロッパに集中しており、日本人は英語力を始め様々な障壁で渡航しづらい。
プリサイスの会社がアメリカなようにこの手術の本場はあちらなのだ。
どこの施設も一長十短。
実は極東の日中韓で骨延長を行っているのが国内にないのは日本だけである、中国が骨延長を法律で禁止しているという話があるのだが、実は一部の施設では現在でも行われているらしく、海外に出ていく中国人には別の事情があるようだ。
また日本では骨延長の合併症の治療の治療はできない。
イリザロフ法は整形外科の治療であり、総合病院レベルでしか扱えない、そういう病院は健康保険前提のシステムであり、美容医療の修正は病院の会計のシステム上できないのだ。
またイリザロフは整形外科に属する治療だが、形成外科と違い美容医療に対する理解のない医師も多いという特徴がある。
骨延長手術自体、ハイリスクだが、いくつか存在する悪徳施設の存在がこの手術の危険性をより大きくしている。

9、骨延長施設とはなにか

さて、前述した骨延長施設とはなんだろうか、手術なのだから病院じゃないのかというと確かに韓国のドンフンとKCはそうだか、実は特に途上国ではそうではない。
骨延長施設というのは大抵、社長のマネージャーやそれと数名のスタッフがいる、小規模な会社で、そこでイリザロフのできるドクターを雇用し、病院と契約し、周術期の管理をさせる。
退院後はそれぞれの手配したアパートやホテルなどの滞在施設に住まわせ、またはプリサイスの帰国プランでは帰国し、患者は延長をする。
この問題点は経営や患者の状態の責任が医師にはないのだ。
責任の所在が不明瞭であり、時には患者が骨延長施設と医師の責任の押し付けないに巻き込まれて、患者に最終的にしわ寄せがいくことがしばしばある。
これが骨延長のもっとも危険な要素の1つだと私は考えている。
また、この骨延長施設、患者を身長計の前に立たせて伸ばした比較をSNSに投稿するマーケティングを近年盛んに行っている。
しかし、患者に対して脅迫・暴行・無責任な対応なども取っていることが
報告されているが、ゼロ百の嘘で逃げたりと悪質な事例も多く、短絡的な行動を見せる施設が多い。
ネット上での評判はモラルハザードとして機能していない。

10,なぜプリサイスが良いか

延長中にピンサイト感染が波及しないだけではなく、
延長中に骨形成が悪い場合、一旦縮めてその短縮による刺激で
骨形成を刺激するアコーディオン法というのは行える。
しかしこの方法、やり方が確立されておらず、いまいち実施された例を聞かない。
最大のメリットは延長中に日本に帰国できることであると考えている。
数か月に及ぶ海外生活は様々なリスクを誘発する。
プリサイスであればERCと一緒に帰国し、国内で腰を据えて
延長できる。
海外滞在がストレスと特にLONの患者は焦って、限界以上に延長してしまい、偽関節になってしまう例が多いが、帰国プランでゆっくりと延長すればある程度はこれが回避できる。
またあまり出ない話題だが、なんらかの理由で施設とトラブった場合、プリサイスであれば、機器は共通のため他の施設に乗り換えることもできる。

11、合併症

ここでもありきたりなピンサイト感染や尖足などは省き
発生頻度の高い、感染と偽関節やミスアライメントについてのみ記載する。
いずれも日本でも治療に難渋するレベルであり、悪徳な骨延長施設のドクターは良く引き起こすが治せないということも多い。
骨延長の問題点はこの合併症だ。
筆者の体感だが、患者の4人に1人は以下の3つのうちのどれかの合併症に
なっている。
めったにならないようなことであれば、おそらくならないだろうと楽観的に望んでもよいのだが、そうはいかない。
Xの骨延長界隈をなんとなく見ているだけでもこの中の合併症が頻発していることがわかる。

深部感染

手術中に中のインプラント感染してしまう術中感染、もしくわ、ピンサイト感染が波及しインプラントが感染してしまう。
非常に厄介であり、初動対応は洗浄や抗生剤点滴、陰圧療法による封じ込め。
それでも再燃なら創外固定を装着し、髄内釘を一度抜釘しなければならない。
プリサイスでも術中感染は避けられないという事実があり、骨延長患者すべてにこのリスクがある。
初期に根治できれば、よいが難渋する場合、再燃することも多い。
滞在期間が限られている、海外ではもっともなりたくない合併症。
衛生環境やいかに手術中に消毒を行うかなども重要だが、本人の免疫力も多分に関係してくるらしい。
LONの場合、ピンサイトケアを怠らないのはもちろんだが、創外固定のピンと髄内釘が触れないないように配置する技術があり、それも重要。
やがて菌が骨髄までいくと骨髄炎になってしまう。
また感染性偽関節といって、膿が骨切りして伸ばした隙間に溜まり、骨形成を阻害してしまうため感染と合わせて偽関節にもなる。
トルコの一部の施設で髄内釘の使い回しをしているのではないかという噂があるが、本来髄内釘は単回使用(使い捨て)でありありえないことである。

偽関節

骨形成が止まった状態、特に近年、トルコでやった患者が非常に多く偽関節になっている。
骨形成にも段階があり、日本で一般的には~方向という表し方で骨形成の進み具合を表現している。これはレントゲンを正面、側面から見て、髄内釘を挟んで左右の計4つのうちどれくらい出来ているかを表す。

骨形成
0方向:偽関節
1方向:ほぼ偽関節
2方向:日常生活可能、ジャンプや走らなければ平気
遠位スクリュー抜去可能、垂直荷重はほぼ骨にいく
3方向:安全圏、ギリ抜釘可能
4方向:完全に抜釘可能

骨が出来ていないため荷重がインプラントにすべていき、やがて、金属疲労で髄内釘や横止めのスクリューが折れて再骨折や、延長した長さが縮んでしまう。
しかし通常の骨折でできる偽関節とは違い、骨延長の場合、隙間が広いため、通常の偽関節とは違う巨大骨欠損になる。
超音波やフォルテオなどでは対処できず、通常の骨移植でも難しい。
ボーントランスポート法や、血管柄付き骨移植、マスケレ法などの特殊な手技でないと治せない難しい治療となる。
ボーントランスポート法はLONとほとんど同じのような手術の形式であり、骨を切り出して偽関節部の間を骨形成させながら移動させて骨形成させる方法で プリサイスの患者は傷なども含めて嫌がるだろう。
血管柄付き骨移植は特殊な技術が必要なマイクロサージェリーである。
よって骨延長後の偽関節は骨移植が選択されることがほとんどだ。
しかし骨移植を行っても、骨が吸収されてどっかに行ってしまったり、移植した骨に血流が走らずにちゃんと固い骨にならないなどの不確定要素が多く、複数回、やった国へと帰国して骨移植しなければならない。
また移植骨の採取の際、腸骨の周りに大事な神経があり、無責任なドクターはこれの採取を面倒で嫌がり、患者を放置する傾向にある。
またなら人口骨はというがこれは高価であり、施設側が使うのを嫌がる。
また血流が届かずに成功率も腸骨に比べると低い。
腸骨のボリュームも、一回両足の延長した分を賄うことが精一杯で
最近流行りの大腿脛骨どちらもやる場合、量が足りなくなる。
この偽関節や骨形成に関する問題、様々な要素が絡み合っている。
1,体質
正直これがほとんどすべてだと思っている。
同じ施設で同じやり方を同じ部位で同じような延長量でしても、患者によって骨形成は天と地ほども違っている。
2,骨切りの技術
一つには骨に血流を供給する骨膜を温存して骨切することそして
特に骨形成の悪い脛骨ではなるべく血流の良い、近位の骨の太い部分で骨切りすることが大事らしい。
3,大腿か下腿か
大腿は下腿に比べると、骨も太く、筋肉が多いため血流が良い。
そのため骨形成がとても良く、偽関節のリスクが少ない。
筆者は骨延長には否定的だが、それでもやるなら
4、人種
実はこれも重要で、白人や黒人などは生まれつき、我々アジア人と比べると
骨形成が体質的に良い。
そのためめちゃくちゃなことをしてもなんとか骨が出来てしまうことが多い。

大腿をプリサイスで帰国プランで延長する。
これなら深部感染や偽関節のリスクを比較的排除できる。

画像
筆者の脛骨が偽関節な状態のレントゲン
延長部分にほとんど骨が出来ていない



ミスアライメント

簡単に言うと足の変形、X脚や前屈変形してしまう場合が
骨延長には多い。
特に脛骨では筋肉の力がアンバランスなため起こりやすく、LONやプリサイスなどまっすぐな心棒が入っていても筋肉の力で延長中に微妙に曲がりが発生する。
対策はブロッキングスクリューという変形をしないように抑え込むネジを追加で入れれること。
技術のある医者はこれを沢山いれて変形も防止している。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。
韓国のKCクリニック大腿LONでのトラブルと骨延長の概観|めい