市の教育委員会によりますと、開校当時は256人の生徒が在籍していましたが、時代の流れとともに減少。
全校生徒は2010年度の時点で36人、21年度には23人まで減り、学ぶ環境を維持していくことが難しくなってきました。
このため、市は2022年に、2023年度の卒業生を最後に中学校を閉校することを決めました。
今年度の卒業生はわずか6人。
後輩が入学してこなかったため、6人で最後の1年を歩んできました。
前島さん代表あいさつ:
「毎日の生活ではお互いに助け合い、楽しい思い出をたくさん作ってきました」
「3年間この学校で過ごすことができ、とても良かったです」
卒業生のひとり、小柳勇斗さん。
「何するにも助け合ったりしていいところだなと思います」
「つらい事があっても励んで頑張っていけばいい記録が出たんで、いい3年間だったなと思います」
小柳さんは七二会中学校最後の年に、大きな足跡を残しました。
陸上部に在籍し、「砲丸投げ」に打ちこんだ小柳さんは、2023年8月の全国大会に出場すると、見事7位入賞。
14メートル43センチの県中学生記録をマークし、県の陸上界にその名を刻みました。
全国大会前のインタビュー:
「自分が最後の代なので、決めてやるという気持ちで行ったので、(全国大会への出場が)決まった時はとてもうれしかったです」
「七二会中学校(の名前)を残したいというのもあったので」