限界家族 "掃除をしない母親"
僕の家族はおかしいと感じたのは小学5年生の頃だろうか。父と母がパチスロのことで喧嘩をして、母が過呼吸で倒れ救急車が来た。その時にようやく自分の家族はまともじゃないんだという確信が持てた。
父は家庭に無関心な癖に気に入らないことがあれば怒鳴りつけて支配する。
母はヒステリックで何もかもルーズだ。掃除もしない朝昼夕ご飯も作らない。外出する時にテレビも消さない子供よりだらしない最低な母親だ。
家は2世帯住宅。父方の祖父母と一緒に住んでいる。
1階が祖父母のスペースで2階が僕らの住んでいる場所だと区切られている。子供は自由に行き来できるが親たちはそれぞれの場所に行くことは暗黙の了解で禁じられている。
同じ家に住んでいるのにアパートのような住み分けが僕の性格が歪んだ原因かもしれない。
2階にいれば母がおばあちゃん達の悪口を言う
1階にいけばおばあちゃんが母に文句を言う
そんな生活を続けるうちにいつかしか家族とコミュニケーションが取れなくなった。話してもお互いの文句に板挟みされて頭がおかしくなりそうだった。
もう今更そんなことはどうでもいいが、最近頭にきているのは母親が掃除しないことだ。
1階のおばあちゃん達のスペースは一般家庭並みに綺麗だ。それはおばあちゃんが普通の主婦並みに家事をこなせるからだろう。
だけど2階はゴミ屋敷同然、服や物に溢れてて床もホコリだらけ。それでも母は何も感じないらしい
僕の母親は馬鹿だ
置くスペースさえ無いのにたくさんの物を買ってくる。お金もないのに着ない服や物を買ってくる。
家にはこんなに服やモノが溢れているのに僕が着る服は数着しかない。というか殆ど無いのだ。
こんなにも沢山の服や物に溢れているのに心が豊かになることはない事実にイライラする。
掃除してよ 掃除しろよ 掃除しろ
何百回何千回か言ったけど、その叫びも届かない。逆上して怒るだけだった。
小学生の頃からずっと2階は汚いまま。だから家に友達を呼ぶことも出来なかった。「家に行きたい」と言われたことは何回かあったけどその度に有耶無耶にして誤魔化した。友達の綺麗な家に行けば僕のコンプレックスは肥大するばかりだった。
おばあちゃんから「反面教師」という言葉をうんざりするほど聞かされた。その言葉を体現しているように僕の部屋はゴミ屋敷同然の二階では一番綺麗だ。だからこそ汚い空間にいる時のストレスもより一層貯まる。
こんな事を言ったって今更どうにもならないし家を出るまでこの二階の汚さに付き合っていかなければならないだろうけれど。
「掃除をしなさい」と注意してくれる母親が欲しい
子供に言わせてどうするんだ。
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