「このまちが好き」
「自分が好き 友達が好き 学校が好き このまちが好き」--。いずみ野小学校の学校教育目標として据えられてきた言葉だ。
いずみ野小学校は1978(昭和53)年に和泉小学校北方面校の建設決定を受け、仮設校舎で開校。同校の特色のひとつに地域住民の協力を得て田畑で学ぶ「生産活動」があるが、同年からすでにさつまいもづくりが始まり、翌年には田植えを開始して米作りも始まったという。
1980年に校歌と校旗を制定。校歌は「ちいさい秋みつけた」など数多くの童謡や校歌を手がけた中田喜直氏が作曲し、その後、長年親しまれることになる。
2012年からは地元の農畜産物を使って料理人がメニューを監修する「スーパー給食」がスタート。また2023年には全国の自然体験活動の中でユニークで創造性に富んだ活動を称える「第21回トム・ソーヤースクール企画コンテスト」の学校部門で優秀賞に選ばれるなど、長年の農業体験活動は伝統にもなっている。
町の発展とともに
相鉄線の「いずみ野駅」が開業したのが1976(昭和51)年。90(平成2)年に路線がいずみ中央駅まで延伸するまで、終点駅となっていた。また駅前の総戸数1085戸を数える大規模団地「グリーンハイムいずみ野」は77年から85年にかけて供給されたといい、いずみ野小学校はまちの発展とともに歩み、多くの住民に親しまれて育ってきた。
同小は2024年3月末をもって閉校し、4月からは阿久和小学校と統合した新たな「いずみ野小学校」としてスタートする。校名や校舎はそのままだが、校旗や校歌は新しいものとなり、これまで紡いできた歴史の上にこれからの子どもたちがまた学校をつくっていくのだろう。
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