一斉に風船を飛ばす児童ら

 【大田原】湯津上地区3小学校の統合に伴い、本年度末で閉校する佐良土小で21日、閉校式・記念行事が行われた。全校児童33人のほか、同校を卒業した湯津上中の生徒や地域住民ら約100人が出席し、思い出が詰まった母校に別れを告げた。

 同校は1875(明治8)年4月17日、光丸山法輪寺本堂を学びやとして開校した。

 式典では、児童代表の6年飯塚海斗(いいつかかいと)君(12)が「閉校を目の前にしてさみしい気持ちでいっぱい。たくさんの人の大切な思い出が詰まった佐良土小に通えたことは誇りに思う」とあいさつした。

 相馬憲一(そうまけんいち)市長は、同校の校訓「点滴穿石(てんてきせんせき)」に触れて「小さな努力でも積み重ねれば大きな結果につながる。この教えを忘れず粘り強い精神力でチャレンジしてください」などと式辞を述べた。

 篠山充(しのやまみつる)教育長が磯健司(いそけんじ)校長から校旗を受け取り、閉校を宣言。その後、参加者は校庭に移動し閉校記念行事の「バルーンリリース」を実施した。青空の下「149年の歴史に感謝を込めて」とのメッセージを添えた風船400個を、カウントダウンに合わせて一斉に飛ばした。