2024.03.22 18:26
「過ごした日々は宝物」 市立安芸中で閉校式 高知県安芸市
校旗返納などが行われた市立安芸中の閉校式(安芸市の同校)
4月に開校する新中学校に統合される安芸市立安芸中学校の閉校式では、生徒や教職員、保護者ら約120人が思い出の詰まった校舎に別れを告げた。
1947年に新制中学校として開設され、54年に市立安芸中に改称、76年に現在地に移転した。これまでに1万432人の卒業生を送り出した。
式では松浦澄夫校長が「統合は、伝統の終息ではない。互いの学校文化の融合で、より広く深く繁栄していくものと確信している」とあいさつ。最後の卒業生を代表して登壇した岡崎楽さん(15)は「母校がなくなるのは悲しいけど、歴史ある安芸中で過ごした日々は消えることのない大切な宝物です」と述べた。最後は吹奏楽部の演奏に合わせ全員で校歌を合唱した。
同日は、同校と統合される清水ケ丘中でも閉校式が行われた。(宮内萌子)