今月末で44年間の歴史に幕を下ろす三重県多気郡明和町竹川の町立斎宮幼稚園(中谷真由実園長、31人)で21日午前9時半から、同園最後の卒園式があり、すみれ組の18人が巣立った。
同園は1980(昭和55)年に開園。建物の老朽化や、長時間預けられる保育所を兼ねた施設へのニーズの高まりなどで、今年度末で閉園となる。今回の卒園児を含め、延べ2491人の園児が巣立った。
卒園式では、保護者らが見守る中、中谷園長から1人ずつ名前を呼ばれた園児たちは「はい」と元気に返事をして保育証書を受け取った。卒園という大きな節目を迎えたわが子に親たちは目頭を熱くしながら「おめでとう」と声を掛け祝福した。
中谷園長は、時折涙声になりながら遠足やプールなど卒園児との思い出を一つずつ振り返りながら「小学校に行っても斎宮幼稚園のことを思い出してたくさん友達をつくって、いろいろなことを経験してください。みんなの元気と頑張る力があれば大丈夫。先生たちは皆さんのことを応援しています。楽しい小学校生活を送ってください」と最後の言葉を贈った。
式では年中、年少児らからのお別れの歌や、卒園児との思い出をまとめた映像の上映があり、最後は卒園児による「さよなら僕たちの幼稚園」の歌で締めくくった。
25日に修了式、28日まで預かり保育を行った後、閉園する。