児童数の減少により、今年度で休校となる山形県南陽市の小学校で、きょう、お別れ会が開かれました。

「心のふるさと荻小学校荻小学校はいつまでも吉野の宝です!」

南陽市の北部、山間の地区にある荻小学校。
150年の歴史を誇りますが、現在の児童数は11人。
今年度限りで休校となり、子どもたちは、この春から別の小学校に通うことが決まっています。

きょうは児童たちが学校に来る最後の日、開かれたのは、母校とのお別れ会です。

吉水順一校長「校歌の3番目、行く手は広いさあ行こう、楽しい荻小学校、この言葉を忘れないでください。皆さんの行く手は限りなく広がっています。皆で手を取り合って大きく羽ばたいていきたいなと思います」

そして、別れを惜しむ地域の人やOBの前で披露されたのが。

37年前に当時の校長先生が作ったという「荻小太鼓」は、運動会や、行事などで披露するのが定番だったそうです。地域を明るくする灯火だった、小学校。

長い歴史に、一度幕を下ろすことにはなり、寂しさがこみ上げます。

地域の人は「子どもたちみんなかわいい子で、朝晩挨拶もらうし。さみしい、今度はバスで通うから」

5年生 鈴木瑠海さん「休校になるのは寂しいけど、宮内小学校に行って、人数がいっぱいいる学校でがんばりたい」

父親は「感動しました。とても良かった。自分の母校が無くなるのは悲しい気持ちだけど、これからの新しい子どもたちには、新しいところでがんばってもらいたい」

学び舎に別れを告げ、新たな一歩を踏み出す児童たち。みなさん、新たな場所でもがんばってください!