映画館に訪れた車いすの女性が「次回の入場を拒否された」と主張するSNSへの投稿が議論を呼んでいます。障害者が健常者と変わらない生活を送るために私たちが取り組むべきこととは。4月から義務化される障害者への対応“合理的配慮”について考えます。
車いすの女性「次回の入場拒否された」と投稿 映画館謝罪もSNSで賛否
「久々に悔しい気持ちになった」

車いすの女性が普段から利用する都内の映画館での出来事でした。
喜入友浩キャスター
「車いすの女性は、あちらの施設の中にある映画館を利用しました。その際に女性は車いす専用スペースからではなく、4段の段差があるリクライニングシートで映画を観たといいます」

女性は車いす専用スペースではなく、追加料金を支払い、リクライニングシートで映画を鑑賞。
女性によると、映画を見終わったあとに支配人とみられるスタッフが女性のもとにやってきて、こう伝えたといいます。
支配人とみられるスタッフ
「この劇場はご覧の通り段差があって危なくて、お手伝いできるスタッフもそこまで時間があるわけではないので、今後はこの劇場以外で見てもらえるとお互い、いい気分でいられると思うのですが、いいでしょうか」

女性がこの出来事をSNSに投稿すると、瞬く間に拡散。
翌日、映画館を運営する「イオンエンターテイメント」が謝罪文を発表しました。
イオンエンターテイメントのHP
「お客さまの映画ご鑑賞後に弊社従業員がご移動のお手伝いをさせていただく際、お客さまに対し、不適切な発言をしたことが判明いたしました。弊社の従業員への指導不足によるものと猛省しております」

ネット上では様々な意見が飛び交う事態に。
「誰だって好きな席選びたいじゃん」
「業務外の介助を要求するのが当然のことなんですか?」
映画館の近くで話を聞くと…
20代女性
「手伝うにしても、どう手伝えばいいのかわからないし、手伝えないことは手伝えないでいいんじゃないかな」
20代男性
「そういった対応されると、車いすで生活されている人たちの生活がすごく不便になるんじゃないかと」