映画は車椅子ユーザーにとっての
最高のアミューズメント
車椅子ユーザーにとって、映画はそこにいるだけで作品を鑑賞するだけの最高のアミューズメント!!
私は車椅子になってから映画好きになりました
映画館での車椅子席事情
映画館にはありがたい事に車椅子席が用意されています。
だいたいが最前列もしくはスクリーンに近い席です。大迫力!!!
普通席がごっそり取り除いてあるので、車椅子に乗ったまま乗れます!!
◎スクリーンに近い大迫力で見れる
◎車椅子にのったまま見れる
有難い!便利!!車椅子ユーザーの事考えてくれているなあ!
映画館での車椅子席事情その②
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スクリーンに近いという事は、大迫力。しかし、それは良い言い方をすればの話です。
スクリーンに近いという事は、見上げなければいせません。
想像してみてください。
ただでさえ首ささえがない車椅子で2時間見上げっぱなし
車椅子に乗ったまま映画を鑑賞するのは結構しんどい!!!
というのが現実です。
それを知ってるのか、思うのか、やはり映画館で車椅子ユーザーさんに出くわした事はないですね。
私の快適車椅子LIFE
はこうして始まった
最初のうちは映画を見るときは力持ちの女友達orメンズ友達と見に行ってました。
何故かって?おんぶしてもらって、普通席で見れるからです。
しかし、いつも一緒に行く相手が力がある子とも限りませんし、そもそも映画好きな友達ってあまり居ないんですよね。
私も歩けてた時はそこまで映画好きではありませんでしたし、歩ける時って何処でもなんでも行けますからね~。
ある日どうしても見たい映画があり、友達の都合がつかなかったのでひとりで行く事にしました。
ひとりだったので、車椅子席を予約。
受付でチケットを渡すと女性のスタッフさんが
「車椅子席で見られますか?今の時間かなり普通席に余裕があるので、よければ、席移動お手伝いしますよ?」
「・・・・?お願いします(困惑」
「空いてる男性スタッフいますか?」「あ、×××君空いてる?車椅子の方の席移動頼める?」「ちょっとお待ちくださいね」
若い男性スタッフ登場「お待たせしました。では、ご案内しますね」
席移動のお手伝いってどういう事だろう?どこまでしてくれるんだろう?
あ、手とか肩とか貸してくれるって事?
どうしよう!私、全く歩けないんですけど(°д°)!!
など、色々考えているうちに会場に到着。
ガラガラな会場を見渡し
「上映まで5分切ってますし、何処でもよさそうですね。ご希望な席とかありますか?」
「あの、私全く歩けないんですけど、お手伝いってどこまでしていただけるんですか?」
「普通席で鑑賞された事はありますか?」
「あ、はい、いつもは友達と来ておんぶしてもらってます」
「では、おんぶしますね!」
な ん で す と ( ゚Д゚)
「じゃあ、お願いします。ええっと、じゃあ・・(この人の負担になるから1番下がいいよね(悩」
「この会場1番狭いので、3列目当たりだとよいかと」
な ん で す と ( ゚Д゚)
「え、あ、じゃあ、お願いします、でも、1番端っこで大丈夫です!」
というような流れで男性スタッフさんは手馴れたの様子で私をおんぶして3列目まで運んでくれて、無人の車椅子は車椅子席に移動してくれました。
車椅子ユーザーの私はひとりでも普通席で映画を楽しむ事が出来たのです。
帰りは違う男性スタッフがおんぶして、おろしてくれました。
それ依頼、私が現れると男性のスタッフさんor難いのよろしいお姉さんが出てきてくださって、
先ほどと同じような対応で普通席で見させていただいています。
映画館によって違う
車椅子ユーザーへの対応
映画館によって
車椅子ユーザーの対応は違ってきます。
◎TOHOシネマズ
TOHOシネマズは、「何かあった時に責任が取れません。」という理由で一切の介助はしてもらえません
しかし、TOHOシネマズは
画像の通り1列目の席に段差がないので自分で乗り移る事が出来ますし
わりと、スクリーンが下の方に設置されているので、この席で鑑賞して首が痛くなったという事はないです。
身長140cmの私がそう感じるので、たいていの方は大丈夫かと思います。笑
しかし、車椅子は必ず車椅子席のブースに必ず置かなくてはいけません。なので、チケットを渡す際に
介助者がいる場合介助者がいて、その介助者が車椅子を車椅子ブースに置いてくれる
介助者がいない場合介助者がいないので、車椅子を車椅子ブースに運んでもらえるようにお願いする。
と伝えるとスタッフ側もきちんと置いてくれているのだと安心してスムーズに劇場に入る事ができます!
まあ、これを伝えないと車椅子は車椅子席においてください。と丁寧に説明してくれるだけなんですけどね。w
ちなみに介助者が居ない場合はスーツを着た社員さんが対応してくれます。
このVLOGにて移譲方法乗せてますので参考になれば、どうぞ(^^)/
◎イオンシネマ
先ほどの神対応をしてくださったのがイオンシネマになります。席移譲出来るなら、イオンシネマでも普通席に移譲すればいいじゃん!思った方。
それが、できないんです....
イオンシネマさんの劇場はこんな感じで1段上にあがってるんですよね。
つまり、最初に話したように車椅子ユーザーは車椅子席でしか見れない作りになっています。
イオンシネマが手厚い理由
※これは私と今から出てくる友人の憶測の話なので明確なものではありません。
イオンの中に入ってる映画館ってだいたいがワーナーマイカルと書いてありませんか?
イオンシネマなの?ワーナーマイカルっていう映画館がイオンの中に入ってるの?と少し紛らわしいですよね。
ワーナーマイカルシネマズという映画会社は確かに存在していました。
しかし、2011年 2月28日にイオンリテールに吸収合併されたのです。なのでワーナーマイカルの母体の会社はイオンリテールになります。
さて、ここからが本題になりますが
つい最近にイオンに就職した友人と話す機会がありましたその友人いわく、
イオンリテールの障がい者への対応ルールに
◎障がい者、車椅子、妊婦さんへの配車は迅速に手厚く行う事
というようなものが記されているらしく、
イオンシネマはこのルールに沿って手厚い介助をしてくれているのではないかなと思いました。
おんぶしてもらうなんて障がい者のワガママだ!車椅子席で見ろよ!と言われた経験があったのでそれを話すと友人が
「小さい子どもの嘔吐も清掃もするんだから、障がい者の女の子おんぶするくらい同じレベルの労働じゃない?お給料もらってやってるんだから。」
の言葉に少し励まされました。
最低限のマナー
先ほどの友人の話を聞いたからと言って
「いえーーーーい!
おんぶしてくれるから、5列目の真ん中の席にしよ~~~~!!!」
とは、なりませんね。やはり、表向きにされているものでもないので、頼むのも気が引けるものです。
なので、
私がイオンシネマで予約する席はこの席です!
1列目だと階段を1段上がるだけですし、端っこの方が下ろしやすい、持ち上げやすいです。周りの人に迷惑をかけることもありません。
まとめ
映画館にはわざわざ、車椅子席と言うものが用意されているので車椅子ユーザーはそこで見なければいけないと思い込みがちですがそんな事もないんだなんです。
イオンシネマのようにこんなに手厚い配慮をしてくれる映画館もあれば
TOHOシネマズのように福祉に携わってないものが障がい者の介助をするのが怖い。という映画館がもあります。
でも、どちらも共通して言えるのは
私たちの事を考えてくれてるんだなあと思います。
ただ、映画館は今回紹介したふたつだけではありません。初めて行く映画館などは、予め電話をしてどの程度の介助を受けれるかという事を確認する事をオススメします。
私は初めて行く映画館は男友達と行き、帰りにスタッフさんに聞くようにしています
にしても、映画業界も経営難なのだから、ターゲット層を子どもや若者、映画好きだけにするのではなく車椅子ユーザーにも目を向けてくれれば、赤字回復しそうなのにな~とは思わずにはいられないなあなのでした。