完成したリーフレットを手にする安良沢小の3、4年生

 【日光】本年度で閉校する安良沢小の3、4年生8人はこのほど、学区内の自慢したい場所などをまとめたリーフレットを作った。閉校を控え、古くから地域に残るものを大切にし、学んだことを多くの人に伝えたいという思いを込めた。4年渡辺宗助(わたなべそうすけ)君(10)は「みんなで頑張って作ったので、多くの人にリーフレットを持って安良沢に来てほしい」と話した。

 地域住民らの協力を得ながら、総合的な学習の時間を活用し、3年生3人、4年生5人で作った。

 同校周辺にある景勝地・憾満ケ淵(かんまんがふち)の「並び地蔵」や、願うと子どもの夜泣きが治ったという「夜泣き石」をはじめ、「身代わり地蔵菩薩(ぼさつ)」「大日堂跡」「大日橋」「日光田母沢御用邸記念公園」「花石神社」「蓮華(れんげ)石」の8カ所について、地図や文章で紹介している。

 子どもたちは現地に足を運び、地元住民らから直接説明を受けた。その後、学習したことを踏まえリーフレットの構成や文章を考えた。

 写真や絵を使ったり、同校から各所への徒歩での時間を載せるなどの工夫をした。何度も修正を重ねながら、8人が協力して完成させた。4年遠藤実咲(えんどうみさき)さん(10)は「見やすくて分かりやすいように、文章に合う写真を選んだりした」と説明する。

 リーフレットは、日光田母沢御用邸記念公園や東京大付属日光植物園などで配布している。3年松嶋日咲(まつしまひより)さん(9)は「いろんな所をみんなで探検して作ったので、知らない場所があったら行ってほしい」と笑顔で話した。