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会話

大学入ってから少しした頃に免許を取りに行こうと思って、上の兄妹全員が親に教習所代出してもらってたから私もそうしようと母に頼みに行ったら座りなさいと言われて座らされた 車の運転というのは自分の命は元より有象無象の他人の命を背負うということ 他人を害した時の賠償金を考えると生涯でかかる公共交通機関への費用の方が安く済むこと 身分証明書はパスポートで事足りるということ そういったことを長々と説いた後「あなたに運転の才能はない」とはっきり言って、免許は諦めると私に約束させた上で兄妹みんなにあげたからと30万くれた 30万握り締めたらちょっと涙が出た それでも諦めきれなかった私は当時離婚して別世帯になっていた父に教習所に通いたいと申し出たところ、過失運転致死傷罪というのがどれくらいの罪なのかということ 運転適性がない人間はどれだけ練習を重ね注意を払っていてもいつか必ず人を轢くということ 長々と「罪とは」という講釈を垂れた後、私に免許を諦めると約束させた上で30万くれた あの日、30万を握り締めて諦めた普通自動車免許 私が免許取ろっかな〜という度に、親兄姉友人配偶者が挙って止めにかかる普通自動車免許…
2,464.6万
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