南房総市・白浜中55年の歴史に幕 千葉県最南端の学びやに別れ 13キロ離れた千倉中と統合

閉校記念式典で校旗を返納する白浜中生徒=16日、南房総市
閉校記念式典で校旗を返納する白浜中生徒=16日、南房総市
校歌を合唱する白浜中生徒
校歌を合唱する白浜中生徒

 今月末で閉校となる南房総市立白浜中学校(林明正校長)で16日、閉校記念式典が開かれた。在校生や地域住民ら延べ300人が集い、55年の歴史を持つ房総半島最南端の学びやに別れを告げた。4月から同市立千倉中と統合される。

 白浜中は、1969年に旧白浜中と長尾中が統合し開校。房総半島最南端に位置し、ヒジキ狩りをはじめ地域の特色を生かした授業を展開してきた。近年は生徒数の減少が続き、学校再編に向け関係者が協議を重ねていた。4月からは約13キロ離れた千倉中と統合し、千倉中校舎を活用した新校「南房総中学校」として新たな一歩を踏み出す。

 式典で、林校長は「千倉中も閉校を迎え、寂しい思いがあるはず。でも、新しい学校を一緒につくり上げていく仲間との素晴らしい出会いが待っている」とあいさつ。生徒はふるさとの四季の情景を歌った校歌を合唱した後、伝統の校旗を返納し、閉校を惜しんだ。

 第2部では市観光大使を務めるDJ、KOUSAKUさんや白浜中OBで元吉本興業所属の林克治市議が登場。KOUSAKUさんは司会として、林市議は母校での思い出などを語り、生徒たちを喜ばせた。


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