この中央上の樋の周囲の雨滲みについて、現場からの正確な情報も上がってきたので、整理しておきます
この床材は想定積載荷重に耐える厚さ90mmのヒノキのCLT材で、接着剤は曝露試験等を経てコストのバランスも鑑みながら適切なものを選定しています。材の小口には保護塗料を塗布
この滲みは、木材中に含まれる可溶な色素成分が、水分中を移動・流動し、乾くときにフチに溜まりシミになるという現象。それによる強度の低減は一切なく、木材の腐食ではありません。
以上より、写真に写っている状態は腐食ではなく、構造的安全性には問題ありません。ご安心ください。
当該部分は、完成時には、樋とCLT材の隙間は埋まり、雨水は全て樋に速やかに流れる仕様になっている。今回の変色は、施行中の、CLTを設置後、樋を完成するまでの短期間に雨水が回り込んだことによる水滲みである。
隙間が直線じゃないように見えるのを指して、すでに腐食して歪んでいるのでは、というご指摘もありましたが、あの歪みは、隙間の向こう(上面)に見えている、屋上緑化の下地に貼る防根シート(根からCLT材を守るシート)の端部がヨレて見えているもので、CLTの木材自体は腐食等の害はない直線の状態です。
施工ゼネコンとも上記の状況を全て共有確認しています。
以後は、CLT設置から樋を完備するまでの養生をしっかりとし、その期間も出来るだけ短縮することで今回のような雨滲みができないように手順をアップデートすることで進めています。
繰り返しになりますが、この滲みは腐食ではなく、構造強度の低減は一切なく、安全性に問題はありません
以上が事実ですので、誤った情報が拡散されることのないよう、ご確認ください。
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