在校生に向けて、別れの言葉を贈った卒業生=唐津市厳木町の厳木小

 現校舎で最後となる卒業式を迎えた厳木小。卒業生11人は「夢はみんなを笑顔にする美容師」「たくさんの人に料理を振る舞うシェフになる」と壇上で将来の夢や中学校での目標を発表。保護者らから祝福を受け、晴れやかに新たな一歩を踏み出した。

 同校は全校児童70人。4月からは箞木小と統合し、厳木中に併設する形となる。前田雅利校長は学校最後の体育大会を挙げながら、「応援合戦など感動の場面をつくりだしたのは卒業生のみなさん。地域の方からも『記憶に残る体育大会だった』と絶賛された」と振り返り、「自分の夢、希望、目標を達成するよう中学校生活を過ごしてほしい」と呼びかけた。

 松尾諒太君は「学校がなくなるのは少し寂しいけど、修学旅行でみんなでカードゲームをしたり、笑ったりしてたくさんの思い出ができた」と笑顔を見せた。(横田千晶)