しのごの言わずにやれ。
保険屋と死闘を繰り広げた。ハワイで携帯を失くしたが、航空券に海外旅行保険が組み込まれていたため、損害を請求すれば金をもらえるはずだった。保険会社に電話をしたら、担当の女性の声が生理的に無理で、最終的に「気持ち悪い」と言って電話を切ってしまった。我慢をすれば金をもらえたが、生理的に無理な声を聞き続けていると生理的に無理な声を聞き続けた保険に別で加入する必要があるくらいダメージを負ってしまうため、やむなしと思って電話を切った。嫌なことに嫌だと言うと、あとから「なんであんなことを言ってしまったのだろう」と頭を抱える方もいらっしゃるが、私は「言ったった!(どや)」と思うタイプの人間だ。そんな自分を気に入っている。
保険屋や銀行員や役所の人間と話をするのが昔から無理で、あいつらは人間ではないと思うことで自分を慰めている。人間ではないのは自分かもしれないが、年齢を重ねるごとに生理的に無理の幅が広がっている。保険屋同士が連携プレーを図って「坂爪圭吾はやばいからブラックリストに載せろ」と裏で言われているかもしれないが、知ったことではない。正直に言えば、一瞬躊躇した。だが「(ブラックリストに)載せるなら載せろ」と腹を括り、言いたいことを言った。俺は保険屋を頼らない生き方をするのだ。電話を切ったあと、晴れ晴れしさを感じた。大事なことは、ブラックリストに載らないために生きることではない。ブラックリストに載る覚悟を持つことである。
その後会った人が「今日は天赦日と一粒万倍日と寅の日という最強ラッキーデイで、とりわけ金運が高まるらしいですよ」と言った。そういうことを言うスピリチュアル業界全員に向かって「話が違うじゃねえか」と悪態を吐きたくなったが、愛とデトックス。所持金は減ったが、宇宙貯金は増えたことにした。いつも笑顔でいなさいという言葉には、人を殺す力がある。完膚なきまでの正論だが、いつも笑顔でいられない人間は「いつも笑顔でいられない自分はダメな人間なんだ」と思い込み、自分を責めて、無理をしたり、自分を殺したりする。言っちゃいけないことこそ言え。やっちゃいけないことこそやれ。その先に「これを言っても大丈夫だった!」という自由がある。
数週間後に結婚式を控えているが、めちゃめちゃ正直に言えば結婚するか悩んでいると語る女性S様にお会いした。男に「これをやって」とお願いしても、口先ばかりで行動が変わらない。だから、結局、女の方が我慢をする。S様は「自分が我慢すれば問題なく済む」と言ったが、自分が我慢している時点で問題は起きている。我慢で解決することは解決になっていない。憎しみと不信感を蓄積するだけだ。S様は「うまくやるにはどうすればいいと思いますか」と言った。私は「うまくやろうというその魂胆がダメだと思う。そういうことを思うから、相手が自分の思う通りに動かない時にイライラする。うまくやろうと思うのは支配者のやり方だ。結局支配の戦争になる。本当に相手のことを好きだったら、やらなきゃいけないことをやらないその人を見てこの人は本当に最高だなと思うはずだ。おそらく、最大の問題は両者共に惚れ込みが足りないことだと思う。旦那に直接惚れ直させてくれよと言ってみるのはどうだろうか。口先だけで行動が伴っていない今のお前は超絶ダサい。仕事が忙しいのはわかるが、仕事が忙しいから疲れたとかそんな普通のことを言うな。これくらいのことは言ってもいいと思う」と、言った。
最悪、全部キャンセルになっても構わない。問題は、うまくやることではなく「出し切ること」「やり切ること」「心を尽くすこと」だと思う。そうじゃないと、別の出会いに恵まれても、おそらく同じことを繰り返すだろう。決着をつけるのだ。「ツラ貸せや」と旦那を校舎裏に呼び出して、死闘を繰り広げる。言いたいことを言う瞬間は怖いが、それをやることで「これを言っても大丈夫だった!」という大丈夫の幅が広がる。大事なのは、そこだ。うまくやるなんて卑怯な考え方は捨てて、ダメになるかもしれない方に賭ける。我慢をデフォルトにするな。夫婦になるな。親友になれ。夫婦になると「一般的な夫婦ってこういうもんだよな」に負ける。負けるな。親友だったらどう言うだろうかを考えろ。夫婦はリングの上で戦ってしまいがちだ、親友は常に横にいる。共に励まし、相手を励ましながら、自分自身を励ます。うまくやろうだなんて思うな。うまいジンギスカンを食え。熱海にうまいジンギスカン屋があるんだ。誰か、俺にジンギスカンをご馳走してください。 おおまかな予定
3月16日(土)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!