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十勝発アイヌ音楽CDに 女性トリオ「フンペシスターズ」

2018-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞06/05 05:00
 アイヌ民族の幼なじみの女性3人でつくるグループ「フンペシスターズ」が初のCDアルバムを発売した。生まれ育った十勝地方の伝統的なウポポ(歌)やムックリ(口琴)の演奏など23曲を収録。3人は「十勝地方の特徴である力強い歌声を感じて」と話している。
 フンペは、アイヌ語でクジラの意味。メンバーで帯広市出身の高橋ひとみさん(55)=北広島市在住=と、十勝管内芽室町出身の竹内美由起さん(53)=同町在住=、妹の原田公久枝(きくえ)さん(50)=札幌市在住=は、伝統舞踊の継承団体「帯広カムイトウウポポ保存会」で学んだ幼なじみだ。
 グループは2009年に結成され、ソロ活動のほか、年3、4回道内外のイベントなどで公演している。安定感のある声が自慢の高橋さんと、力強い高音が魅力の原田さん、優しい声の竹内さん。それぞれの特徴を生かし合う調和した歌声が魅力だ。
 CDのタイトルは「フンペ テレケ(クジラが跳ねる)」。アイヌ民族文化財団の補助金と、CD化を提案した知人の音楽関係者らの寄付などで実現した。ジャケットは、東京在住のイラストレーターで、アイヌ民族の小笠原小夜さんが手掛けた。
 CDには、それぞれの声の特徴を存分に発揮した「イフンケ(子守歌)」のほか、1人の男性を女性2人が取り合う様を歌った「色男の舞」、「ヤイサマ(叙情歌)」などを収録。原田さんは「昔ながらの素朴さを大切にした『ド演歌』ならぬ『ドウポポ』です」と笑う。
 千枚限定で、北大構内の北大総合博物館(札幌市北区北10西8)のショップ「ぽとろ」や帯広百年記念館(帯広市緑ケ丘2)などで販売している。税込み1500円。7月13日午後7時からは博物館のカフェ「ぽらす」で記念パーティーを開く。問い合わせは、メール(humpesisters@gmail.com)へ。(斉藤千絵)
※「テレケ」の「レ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/196299
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