今回は、日本限定発売のホワイトホース12年を改めて飲んでみます。

年数表記とは?

さて、ウイスキーの銘柄においては12年とか17年とか年数が表記されている銘柄があるのを見たことがあるでしょう。

この年数とは、ブレンドした原酒の「最低限」の熟成年数を表記しているのです。
例えば12年であれば、モルト原酒、グレーン原酒共に、最低でも12年以上は熟成していることを示します。

ただ、全ての原酒が12年熟成というわけではなく、原酒によってはそれ以上熟成されたものを使っている場合があります。

また、同じ年数であっても作られた地域によって熟成度合いが異なります。

比較的寒冷な地域で作られるスコッチウイスキーと、温暖な地域で作られるアメリカのバーボンウイスキーとでは、バーボンの方が熟成が進みやすく、同じ12年表記でもバーボンの方がより熟成度の高いものが期待できます。

2000円台をキープする12年もの

DSC_0957_01ここ最近においては、円安に加えて原材料費などの高騰が加わったことで、2000円台前半で買えた12年もののブレンデッドスコッチウイスキーも高くなり、3000円台に跳ね上がったものも少なくありません。

この価格帯で有名なシーバスリーガル12年、ジョニ黒ことジョニーウォーカー ブラックラベルも3000円を超えてきました。

シングルモルトにおいても、安いものなら2000円台だったものが4000円でも買えなくなっています。
かつては2500円程度だったグレンフィディック12年も4000円を突破しました。

その中でも2000円台前半でキープする良心的価格なのが、今回紹介するホワイトホース12年です。

このボトルは日本限定であり、和食と一緒に飲んでも料理の味を殺さないブレンドがされているようです。

こちらもキーモルトは、アイラモルトのラガブーリン、スペイサイドのグレンエルギンになります。

テイスティング

グラスからの香り、液色

グラスからはレーズン、リンゴ、カラメルの香りが漂ってきます。
液色は少々濃いめの琥珀色です。

ストレート

スモーキーな香りから立ち上がり、レーズン、リンゴ、カカオ、樽香と香りが続きます。
味わいは、アルコールからの辛みはそれなりにあるものの、軽い渋味と甘さが広がり、酸味も後からついてきます。

ロック

正露丸を思わせるスモーキーな香りの後でレーズンが続き、リンゴ、レモン、カカオと香りが訪れます。
味わいは、ほろ苦さが先行し、ダークチョコレートのような甘さが続きます。

ハイボール

レーズンの香りが先に訪れ、その後リンゴ、シナモン、スモーキーさ、レモンと続きます。
味わいは、苦みが先行するものの、その後は酸味と甘味が半々に感じられます。

そこそこの熟成感があって不満は少ない

日本限定を謳っているせいか、ストレートは少々きつい印象です。
ロックや加水によって甘さが前に来るようになっての見やすさが一気に出てきます。

ホワイトホースらしさがあるものの、あまりクセを出さないよう調整している印象です。

700mL、アルコール度数40度、価格は2400円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り B: スモーキーさがありつつも、レーズン、リンゴ、レモンのフルーティさが目立つ。
  • 味わい C: 渋味、苦みが先行するものの、後から酸味、そして甘さが広がる。
  • 総評 B: ウイスキーらしさを出しつつも、料理を邪魔しない絶妙な香りと味。


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