武藤記者:
「あの梁は見た記憶がない」

石のような素材に十字の模様などが記されています。

「岡島ならではのモダニズムを表現した一部だと思う」

甲府市在住でまちづくりや近現代の建築に詳しい一級建築士の久保田要さんです。

久保田さん:
「鍛練した左官が石積みのように見せた工法で、漆喰を塗り込む技術をそのまま応用している」

久保田さんは当時の日本には石を天井に取り付ける技術がなく、梁はモルタルを石に似せて着色し、模様付けしたものだと推測します。

また、この梁をはじめ柱や天井のデザインには当時、欧米で流行していたアール・デコが取り入れられていて、西洋の美と日本の技が融合していると高く評価しました。

久保田さん:
「日本の伝統建築の技術と知恵と工夫が組み合わされたところで評価がある。岡島が百貨店として成長していくのに新しいライフスタイルを提供されてきたということで建築もそんなふうに表現されてきた」

開店当初の華やぎが感じられる一方、こちらの天井は…

武藤記者: 
「ここの辺りだけ黒く変色している」

一体、なぜでしょうか?