脱「AviUtlっぽさ」のすゝめ
記事サムネにちょうど良かったので(建前)、ちょっと前にこっそり作ったREELを置いときます
前置き
なぜ「AviUtlっぽい」=「ダサい」のか
「ダサい」に近い(あるいは内包される)感性として「安っぽい」というものがあります
>やすっ‐ぽ・い【安っぽい】
>1 品物が劣っていていかにも値うちがないように見えるさま。
>2 品格がない。下品である。また、問題にする価値がない。
AviUtlは完全無料のソフトウェアですから、いかにもAviUtlで作ったみたい=安っぽい と感じられてしまいます
これが一番明確な他の有料ソフトウェアとの違いでしょう
無論、これは視聴者の知識量によります
AviUtlやAfterEffectsの名前も知らないという人にとっては、どれも等価かもしれない
逆にAfterEffects用のプリセット知識までもが豊富な人には、よく見る表現は総じて「安っぽい」と感じられる
感謝
執筆にあたり以下の記事を参考にさせていただきました
AviUtlこれは気をつけろ集 - 雑記山 https://eastmt72.hatenablog.com/entry/2022/02/02/233136
「AviUtlっぽさ」は「コンポジットまでの不自由さ」にあるんじゃないか?|エロう丸 https://note.com/errormal191919/n/n9b98c6b521be
どちらもとても良い指摘がされているので、ぜひ合わせてご覧ください
AviUtl特有のテンプレートの代替
縁取り
AviUtlデフォルトの縁取りはどう足掻いても汚いので使わないでください
あるいは汚さがほとんど目立たない程度の細さで使ってください
水平垂直の矩形のオブジェクトに対しては綺麗な角縁取りになりますから、ここでは使ってよいです
綺麗な丸縁取りなので、図形やテキストなど全てにおいて無難な選択肢です
類似のスクリプトになめらか縁取りなどがありますが、これも若干汚さが残ります
AviUtlで綺麗な角縁取りを描画できるスクリプトです 精度などの数値を手動調整すれば、結構形を選ばずに使えます
エッジ抽出
エッジ抽出もどう足掻いても汚いので使わないでください
縁取りTを合成量:-100で使うと、綺麗で太さ可変のエッジ抽出ができます
モード0-2は1がおすすめです
画像のような縦横に引き伸したオブジェクトにこういったエフェクトをかけるとき、引き伸ばしには拡大率ではなくリサイズを使ってください
拡大率を使うと線の太さが不定になります
Q. 縁取りT重いから使いたくない
A. 面倒ですが、縁取りTをかけてから透過画像に出力すると軽量化できます でなきゃ諦めてください 甘えるな
凸エッジ
凸エッジもどう足掻いても汚い
縁取りTのモード2で若干暗い色の内側縁取りを追加してから凸エッジをかけると、質感が変わって多少マシに見えます
AviUtlで綺麗なベベルを描画できるスクリプトです
旧版からかなり動作改良され、軽くて使いやすくなりました
色ずれ
デフォルト値の赤緑Aは見づらく、あんまりかっこよくないです
特にこだわりがない場合、赤青Bを使うのが無難です
内側/外側に収差します デフォルト値が赤青Bに設定されています
シャドー
汚い訳ではないですが、デフォルト値はかなり中途半端なのでAviUtlっぽさに起因します
思考停止でデフォルト値を使うのはやめておきましょう 最適な値はその時々です
シャドーの色は盲点になりがちですが、彩度の高い影色は今風な雰囲気づくりに使えます
細かい違いに思えますが結構見え方が変わります
斜体
デフォルトの斜体は角度や方向を変えることができません
落ち着いた雰囲気の映像などに使うには傾きすぎで安っぽいです
任意の角度、方向に傾けるスクリプトです 手軽に綺麗な斜体ができます
単色化
シンプルなエフェクトですが実は結構癖があります
単色化(T)@T_Color_Module(https://www.nicovideo.jp/watch/sm35722623)
デフォルトとは処理が異なる単色化です
色調補正で彩度:0.0にして単色を乗算合成するとかっこいい単色化ができます
単色の乗算合成は、グラデーション(合成モード:乗算)を開始色と終了色を同値にして使うとオブジェクト内で完結できます
チャンネルミキサー@T_Color_Module(https://www.nicovideo.jp/watch/sm35722623)
RGBチャンネルをごちゃごちゃできるスクリプトです
RGB原色を抜き出す場合に限り、グラデーション(合成モード:乗算)だけで再現できます
周辺ボケ光量
「AviUtlっぽさが消える」という噂を聞いてみんなが安易に使っている所為でAviUtlっぽいエフェクトに仲間入りしました
同様の効果をウチではこのように再現しています→ Leje式 カラーグレーディング#8ff698
色収差はかけすぎると雰囲気を壊すので、控えめに、もう1歩控えめにかけましょう
音声波形