Google Cardboard
開発元 | |
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種別 | バーチャルリアリティ |
発売日 | 2014年 |
標準価格 | 無料 |
次世代ハード | Google Daydream |
ウェブサイト | google.com/get/cardboard/ |
Google Cardboardとは折りたたみボール紙製の本体に手持ちのスマートフォンと組み合わせることで完成するヘッドマウントディスプレイ。レンズが部品として付属し、目の周辺に装着することでバーチャルリアリティ (VR) 体験ができる[1]。Googleが低価格かつオープンソースのヘッドセットとして設計、ユーザー自身が工作する方式で無料提供された。スマートフォンにインストールしたステレオスコープ表示ソフトウェアがこの端末とレンズを通して単一の3次元映像を見ることができる。2014年のGoogle I/Oで発表された。以降、安価で手軽なVRシステムとしてサポートが続いている。
ステレオスコープ表示にはWebGLに対応したスマートフォンが必要でChromeとWebGLが搭載されたスマートフォンはGoogleによるウェブ上の実験で使用することができる[2]。AppleのiOS 8でもこの技術に対応しているため、Cardboard公式アプリも動作する[3]。Cardboardに対応したサードパーティー製アプリも簡単に作成できるため、Google Playストアで多数配信されている[4]。
パリで開催されたGoogle アートプロジェクトで所属技術者のデヴィッド・コズとダミアン・ヘンリーは20%ルール(自分たちの好きなプロジェクトに業務時間のうち20%の時間を費やせるGoogleのルール)の時間を用いてCardboard製作に成功した[5]。
2014年11月、ボルボとのコラボレーションモデルがリリースされた。Volvo RealityというAndroidアプリを使ってXC90を体験できる[6]。 2015年11月、YouTubeアプリが対応し、すべての動画がVRモードで視聴できるようになった。
2021年3月、Google StoreでのCardboardビューアの販売を終了した[7]。
関連項目[編集]
- Google Glass - 同じGoogleが出している製品で、視野にデータを表示している
- Google Daydream - 同じGoogleが出している製品で、スマートフォンを利用して360度の視野を表示している
- WebVR - ウェブブラウザ上でVRデバイスを認識するために用いられるJavaScriptのAPIである
脚注[編集]
- ^ “Cardboard”. Google Developers. Google. 2014年7月17日閲覧。
- ^ “Virtual Reality”. Chrome Experiments. 2014年8月19日閲覧。
- ^ Johnson, Dave (2014年8月18日). “Google Cardboard works on the iPhone, too”. CBS News 2014年8月19日閲覧。
- ^ Broida, Rick (2014年7月17日). “Five more apps that work with Google Cardboard: Games, flight sims, movie players, and more, all great fits for your Google VR headset.”. CNET 2014年8月19日閲覧。
- ^ Statt, Nick (2014年6月25日). “Facebook has Oculus, Google has Cardboard”. CNET 2014年8月19日閲覧。
- ^ Volvo is using Google Cardboard to get people inside its new SUV
- ^ “Google Store stops selling Cardboard VR headsets”. 2021年6月28日閲覧。