100万原子炉年に一度の過酷事故確率というのは、21世紀に入った頃にIAEAが改訂した目標値。
それまでIAEAは、10万原子炉年に一度という目標値設定であったが、商用原子炉を千機にすると100年に一度過酷事故が起きるという不十分な目標値なるので、原子炉を400基から1000基に増やす目標の原子力ルネッサンスの頃に改訂されている。
あくまで目標値であって、現実にこの確率という訳ではない。
たとえば福島核災害後に原子力委員会などが再評価したら、日本の商用原子炉の過酷事故確率は、1000原子炉年に一度という酷い数値が出てきた。
このばあい、当時の実績である50基あると20年に一度の過酷事故となり、実際に日本の発電用大型炉の歴史50年間に3炉が炉心溶融し、爆発・破裂した事と非常によく一致した。
なお、100万原子炉年に一度の過酷事故確率の場合、1000基の大型商用炉運用では、1000年に一度の過酷事故となる。
これならばその間に原子力はとっくに使われなくなっている。但し、百万原子炉年に一度の過酷事故確率を設計製造に取り入れたEPRは、あまりの高コストの為に商業的には完全に失敗している。
リスク・ベネフィットの比較考量は基本中の基本だが、その基本の数字を理解していない、知らない人では発言そのものが成立しない。
引用
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@Aisarenujunin
返信先: @U2rm41vNwB5AgpPさん
もちろん安全側に故障するように設計されていますが、100万年に1回くらいは危険側に故障して核災害は起きるかもしれませんね
便利な物は一定のリスクを持ってます
車も刃物も人を…可能ですね
ベネフィットとリスクを天秤にかけているだけかと
リスク0のものなんてこの世にないですよ
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