今日3月10日は東京大空襲の日じゃ。
そこでワシが『戦略爆撃』とはそもそも何か、
その理論的支柱と本当の効果について語るぞ。
1945年の今日、325機のB29が深夜の東京にクラスター爆弾を沢山投下した。
ミーティングハウス2号作戦という。
実は5月24日に598機、5月25日に498機のB29が来襲し、
4倍以上の爆弾を落としているんじゃが、死者はあまりいない。
不思議じゃろ。
それは、3/10東京大空襲のときは「空襲警報解除」の後に空襲が始まっていたからじゃ。
しかし、5月はちゃんと空襲警報の後に空襲が始まっていたため、みんな避難出来た。
スパイが「警報スイッチを切る」という指先ひとつで
10万人以上の命を奪うことができる歴史的事実が教育されていない。
ところでみんな、戦略爆撃とは敵のインフラを破壊することだと思ってるじゃろ?
ならば、東京大空襲で殆ど燃やして廃墟にしたのに、
なぜ、アメリカ軍は更にその4倍ものクラスター爆弾を落とし続けたんじゃ?
バラック小屋に住んでいる人たちを目掛けて。
それは戦略爆撃理論を忠実に実行したからじゃ。
戦略爆撃とは、インフラを破壊することではない。
敵の女性や子どもを無慈悲に殺しまくれば、
赤ちゃんの大量焼死体をみた一般人が心的外傷を負い、
発狂して自らの政府に降伏を迫り、
敵政府は自国民と交戦国軍隊の二つを相手にせねばならず、
戦争を続ける能力を失う、という理論が戦略爆撃じゃ。
1928年にイタリアの戦略思想家、ジュリオット・ドゥーエという人が
科学論文にまとめあげ、
それが1930年代のアメリカで更に研究されたわけじゃ。
つまり、戦略爆撃とは物理的に何かを破壊することが目的ではなく、
人間の心を破壊することが目的の軍事活動なんじゃ。
心の破壊は、1920年代の精神医学ではまだ正確に解明されていなかったが、
第一次世界大戦で「戦時恐慌症」というのが確認されてな、
身体には傷一つないのに暴れまくり、銃とかを見せただけで泣き叫び、
やたらと自国の政府を批判する精神障害者が一定数いた。
戦略爆撃理論は「これをもっと敵国内部に増やしたら戦争に勝てるんじゃね?」ということに気づいたんじゃ。
この症状は、現代の精神医学では解明され、病名がある。
心的外傷後ストレス障害という。略してPTSDじゃ。
交通事故や電車事故で発症するんじゃから、クラスター爆弾を落とされまくってならないはずないよな。
つまり、戦略爆撃とは精神障害者を大量に作り上げて敵政府を攻撃させる理論じゃ。
いま日本では戦争放棄や防衛拒否などあるよな。
実は、刃物で殺されかけてPTSDになった人は、以後、刃物を見ることも触ることも出来なくなり、拒否反応を示すようになる。
もちろんこれは政治的意見ではなく精神障害の症状じゃ。
ただ、戦後日本では、戦災者の精神医療を何一つしてこなかった。
手がない足がないという戦争身体障害者のケアはしてきたが、
戦争精神障害者のケアに公費が使われたことは無かった。
結果、精神障害のいち症状がまるで政治的意見かのように誤解され広まる事態となった。
「核のない世界を作ろう」
「戦争がない世界をつくろう」
全て、戦略爆撃によって精神を破壊された人々の症状を、
次の世代がよくわからず踏襲し、現代に至るわけじゃ。
最大の戦略爆撃は、言うまでもなく広島長崎への核攻撃じゃ。
なぜ、軍事施設ではなく都市に落としたか。
戦略爆撃とは、軍事施設を破壊する目的ではない。
民間人の精神を『死の恐怖』で破壊する目的だからだ!
非核という主張に必要なのは対話や議論ではない。向精神薬と病床である科学的理由じゃ。
みんなの意見を聞かせてな!
最後に宣伝させてな!
ワシの新刊『われ、正気か!』が発売された。今の日本に必要な国防政策とは何か。
第三次世界大戦を日本が乗り切るために必要なことは何かを全て広島弁で書いた。
読んで深く知り、一緒に日本を守ろうな!
amzn.asia/d/0F6WSxq
電子版も各社ある!
また、読んだ人も読んでない人も地元図書館に無料リクエストしてな!
435