今日から閑話集!
二話分位にしたかったのを無理やり一つに纏めてますのでかなり長いと思います。
ちなみに新設定集も出しておきましたので気が向いたらご覧になってください。
件の騒動という名のお説教は長丁場になり、結局終わったのは日が登ってから───スマホで確認したところ時刻は午前四時半の事だったかと覚えている。
その後、涙目のアイツらをそれぞれの部屋へと送り返し、部屋の外で苦笑いしながら待っていた獣王へと非礼を詫び、最終的に僕が部屋の壁を万物創造のスキルと空間支配、魔導などのスキルまでフル活用して修復した。
何とか元通り以上の部屋に仕上げて獣王に見せたところ目を見開きながら「お、おう、なんか逆にすまんな」とお許しを貰ったのだ───中世らしい部屋ではなく和風に仕上げてしまったが、彼の顔を思い出せば間違ってはいなかったのだろうと思える。
───因みにステータスが下がったことによってかなりスペック的にも落ちているらしく、結局僕が部屋の修復&リフォームを終えたのは昼前のことであった。
そして今現在、僕はかなり遅めの朝食───いや、少し早めの昼食と言った方がいいだろうか? まぁ、何か腹に入れられるものは無いかと昨晩の食堂まで足を運んだわけだが......。
「......おい、今度は何してるんだ?」
───そこには何故か、エプロン姿の奴らが居た。
☆☆☆
「ぱんぱかぱーん! これより第一回、ギンの
恭香が手作り感満載の小さな壇上でそう宣言すると共に、ぱちぱちと数人を除いて面倒くさそうな拍手(主に野郎どもの)が聞こえ始めた。因みに白夜とオリビアは全力でした。
───だがしかし、一体何故こうなった?
そう自分に問いかけるが「ま、まぁまぁ......、ま、まずこの席に座ってから話そうよ、ね?」とか言われて渋々座った途端にこれである。意味が分からん。
その僕の心情を読み取ったのか、恭香は拍手が止んでから説明を続けた。
「なんだか最近ギンがお疲れ......、というか片腕無くなっちゃったし、ステータスも減っちゃったし、私たちはそんなギンを心配したわけです。それはもうすっごく心配したわけです」
───わざわざ無駄アピールして無くていいから本題に入ったらどうですか?
「......コホン、ギンの今の現状はその大半が私のせいだということで私は考え考え、最終的にこの疲労会を開催しようという結果に至ったわけなのです!」
久しぶりに聞いた恭香の敬語───と言っても今のは雰囲気を大切にしているだけだろうが───を聞きながら僕はまぁ、なんとなくだけど納得した。
恭香は恭香なりに悩み、苦しんで、それでも尚考え続けた結果がこれなのだろう。
───その結果暴走して昨日のアレか。
「うぐぅっ......、も、もうそろそろ昨日の件は水に流してもいいんじゃ......」
「水に流す、って言葉を許される側が使っちゃいけないだろ。それも強要なんて尚更だな」
「ううっ......」
またもや言葉に詰まる恭香であったが、まぁ僕のために頑張ってくれたのだ。ここは恭香の提案を受け入れて昨日の件は水に流すとしよう。まぁ、僕としてもたまにはゆっくりと心と体を癒す.........のは無理かもしれないがな。
「それで? お前らは何をやる気だ?」
僕は半ば分かりきった質問を投げかけた。
そして、それに返ってきたのもやはり予想通りの答えそのもので.........、
「じゃじゃーん! 私たちの格好を見てたら分かっちゃったと思うけど、今回は
───僕はものすごく、帰りたくなった。
☆☆☆
恭香曰く「大陸中から美味しい魔物をたくさん狩ってきたから楽しみにしててねっ!」との事で、今現在彼女らは一人一人別々のメニューを作っている。
───因みに僕とレオン、更には伽月までもが審査員として座っている。藍月は草食の為待機中だ。野菜が来たら分けてやろう。
因みにマックスは調理組に、エルグリッドとアルフレッドも昨日のアレの一員だったのだが、アイツらは色々とエルメス王国とのやり取りだけでも忙しいのだとか。
多分今アイツらがここにいるのは僕待ちだろうし、早めにSSSランクくらいは素手で倒せるくらいにまでは回復しておかないとな。
───だがしかし、不思議と僕の頭の片隅で、
『はぁ? お前これから死ぬかもしれないんだぞ? 回復とか言ってる暇あるなら今すぐここから逃げ出せよ』
と、悪堕ちした僕が囁いている。
全くもってその通りである。と素の僕もそれに賛同しているのだから笑えない。
因みにアイツらの中で料理させたことがあるのは暁穂だけで、実際に僕の目に狂いはなく、暁穂の料理はこの僕すらも上回る。因みについこの前月光丸で食べていたクッキーも暁穂の手作りである。
それと浦町も何だかんだで料理は上手いのだ。向こうではフラスココーヒーとかいれて飲んでいたし、僕も何度か弁当も貰ったことがある。普通に美味かったし。
だからこそ暁穂と浦町に関しては全く心配していないし、他にもマックスやアイギス、ネイルも大丈夫......かな? なんだか不安になってきた。
───だがしかし、その三人よりもよっぽど危険極まりない奴らがいた。
「ふむ! ここに大怪獣ウナギドンを
「我は先日倒したファーブニルの黄金卵とやらを使ってみるとするかッ! 黄金すぎて眩し.............あっ」
「私は妥当にシャボンシープのお肉を使うかなぁ......。うーん、あの泡なにかに使えないかな? 出汁とか?」
「私はクラーケンを使うのですぅっ!」
そう、この古参の四名である。
白夜に関しては、魔物のことを『大怪獣』などと言っている時点でアウトだし、さらに言えばウナギドンを何かに加えるの言うのだから尚一層嫌な予感がする。そもそもウナギドンって何だ。
輝夜に関しては、「え? ファーブニルだって?」と聞きたいのだが、それよりも「......あっ」ってなんだ。眩しくて目を閉じてしまったその間に何があったんだ。
恭香は........、うん。泡を使うとか言ってる時点でアウトだよね。分かってました。そもそも泡を出汁に使うとか頭が沸いている。それがこの世界においての調理法でないことを願おう。
オリビアに関してはいつの日か死神ちゃんから渡されそうになったあのクラーケンを使うとか言ってるのだ。もうこれもアウトだろう。クラーケンだぞ、クラーケン。
そう考えたところで、僕の口からはとめどないため息が溢れ出る。
───果たして高級食材が料理人の腕によってどう変貌するのか、楽しみで楽しみで仕方ないぜ。
そんな心にもないことを考えながら、僕は虚ろな瞳で調理室を見つめていた。
☆☆☆
出揃ってしまった。
とうとう出揃ってしまった。
どうしても訪れて欲しくなかったこの時間が、訪れてしまった。
目の前に並ぶのは計九つの銀のドーム状の蓋───名前は確か.....なんだっけ? クラッシュとか、クランプとか、そんな感じだった気がするが、まぁこの際どうでもいいだろう。
───問題はこの中身だ。
浦町とネイルはレオンと伽月のことを考えて大きめの料理を、暁穂は普通サイズの三皿───人数分だろう。マックスとアイギスは少し小さめな皿......デザートだろうか?
そして、見るからに狂気に溢れる凶器が四つ。
そして満足気な表情をするバカ四人。なんでそんなに誇らしげな「やってやったぜ」みたいな笑顔浮かべてるの君たち? 明らかに瘴気が滲み出てるんですけど。
───もしかしてコイツら、材料に混沌でも使ったんじゃねぇか?
と、そんな冗談でも挟まなければやってられないほどに気持ちの悪いオーラが漂っている。気のせいでありますように。
......はぁ、
そんなことを考え、覚悟を決めるととうとう料理とのご対面だ。
「さっきから酷いこと言われてるけど......まぁいいや、それじゃあ最近入った順に行こうかな! それじゃあまずは最初、了からでいい?」
「ふん、無論だな」
浦町は自信満々にそう言い放つと、僕の前の机にコトリと皿を置いた。
その皿の中からはいい匂いが漂ってきて、まだその中身が何かもわからないのに「これは美味い」と確信できた。
その心情を知ってか知らずか、浦町はふふっと笑うと、その銀のドームを皿から取り払う。
───そこにあったものとは......、
「私が君たちに出すのは『バジリスクの手羽先』だ。ポン酢......は無かったから似たような味付けにして煮込んでみたぞ?」
僕は浦町の言葉を聞くと、知らず知らずのうちにその手羽先を一つ手に取っていた。
バジリスクの子供の手羽を使っているのか、一つ一つが少し大きめな程度だから持ちやすく、食べやすいだろう。
持っているだけでそこからは芳醇な香りが鼻を掠め、口の中が唾液で溢れる。
───あぁ、最高だぜ浦町了さん。
ゴクリと喉を鳴らし、浦町に感謝を捧げ、僕は一気にかぶりつく。
それと同時にカプリと手羽先にかぶりつくレオンと伽月。
そして僕らが漏らした感想は、もちろん同じようなものだった。
「う、う、美味すぎる......」
「な、なんということであるかッ!? 自分は今の今まで牛肉一筋であったにもかかわらず......こ、これは主食を変えねばならないのである!」
「ぐぅぅうるるるるっ!!」
口の中で溢れ出る肉汁、舌で押すだけで解け、とろける柔肉。そしてまたなんとも言えぬこの鳥の皮。
───もうこれだけで生きてきて良かったと思えるね。
そんなことを思えるような一品であった。
手羽先を完食し、料理が冷えるのはまずいということで僕らはどんどんシルバーホールを開けていくことにした。
まずはネイル。
「あ、あの、私は一人暮らしでしたのである程度料理はできると思うのですが......どうでしょうか?」
そんな控えめな言葉とともに出てきたのはまさかのパエリア。流石はパ
海老や貝類などは───どこまで行って捕ってきたのかは分からないがとても新鮮で、もう食べるまでもなく美味いって分かっちゃうね。いや食べるけども。
僕は躊躇うことなくそれを皿に盛り付け、すぐさま口へを運ぶ。
────次の瞬間、僕の視界がぼやけた。
ま、まさかここにこんな逸材が眠っていたとは......っ!
そのあまりの美味さに涙し、膝をついた僕。
ふと横を見ればレオンも伽月も同様のようだ。
「ネイル、今日から毎日、僕のご飯を作ってください」
「え? いいですけど.........ってえええっ!? ち、ちょっと何言ってるんですかッ!?」
僕が生まれて初めて女性に告白したのが、今日この瞬間であった。
───まぁ、告白自体は冗談なんですけど。
何やら真っ赤になって手をぶんぶんと振っているネイルを放っておいて、僕らは次なる料理と対面することにした。
「そうなると次は私ですね」
次に現れたのは大本命、暁穂。
その銀色のドームに覆われたその皿の上を想像するだけで食欲が湧き、浦町の手羽先にネイルのパエリアと食べてきたがまだまだ食べられそうな感じがする。
彼女は大きめな皿を三つ、コトリとテーブルへと置き、一礼してからその封印を解いた。
───そうして僕らは、真の料理というものを知る。
ドームが開くと同時に爆発したのかと錯覚するほどに凶暴な匂いが僕の鼻を掠め、身体の奥底にまで入りこんでくる。
それだけでもご飯数杯は行けるかと思えるほどなのに、まだまだ驚くのはこれからだった。
───何故なら、その皿の上にあったのは......、
「この後も控えておりますし、少し控えめにしてみました。名付けて『ボクシングロブスターとデスキャンサーの海鮮焼き』です」
───間違いなく神の領域に踏み込んだ、神の料理そのものであったからだ。
目の前に広がるのは、伊勢海老のような海老と、巨大な蟹。
伊勢海老の殻に入り切らないほどのぷるっぷるの身が詰め込まれており、更にはその傍に添えられている巨大な蟹の甲殻の破片に、その上に乗せられた蟹の身と脳みそ。
それぞれがかなりの主張をしているのにも関わらずさして気にもならず、それぞれがうまくマッチしている───きっとこれが黄金比というものであろう。
「ボクシングロブスターの甲殻は大きすぎたため海老の方は通常サイズの海老の甲殻を代用させていただきました。味はついていると思いますのでどうぞお好きにお召し上がりくださいませ」
僕はその声に思わず顔を上げる。
果たして僕はどんな顔をしていたのだろうか、とそんなことを思ったし、実際にはどうだったかは僕には判断ができない。
───けれど、その料理を前にした暁穂の微笑みは、僕とっては女神の微笑みそのものだったことだけは確かな事である。
ま、暁穂も一応神だしね。
☆☆☆
その後見事それらを完食した僕らは、残りの料理を一気に食べてしまうことにした。これ以上長引かせてはそれらが冷えてしまうだろう。
「という訳で残りの料理はマックスとアイギスの二人だな。早速ゲートを開けてく......」
と、そう言った瞬間、猛烈な威圧感を纏った四つの視線が僕へと突き刺さった。
アイツらは何を睨んでいるんだ。僕は"残りの料理"と言ったんだ。まずは見た目や雰囲気だけでもマトモ料理を作ってからにしてもらいたいものだ。
───まぁ、食うんだけどさ。
そんなことを考えていると、マックスとアイギスがそれぞれ皿を持ってきた。
「まぁ、色々とあとが詰まってそうだからな。俺とアイギスのは軽食だし、さっさと片付けちまえよ」
「はい、日頃の感謝を込めて作りました。是非召し上がってくださいね?」
あぁ、アイギスは本当にいい娘だな。歳上だけど。
なんだかネイルと同じく苦労人のオーラが漂っているけど、まぁ、そこは目を瞑る......というか十中八九僕らの責任でもあるだろう。因みにそのうち九割は従魔どもが占めているのだが。
あとマックス。お前はまずそのイケメンをやめろ。
そんなことを考えていると、二人それぞれがパカッとドームを開けた。
片や湯気をあげるふんわりと膨れ上がった生地のホットケーキに、片や黄金に輝くジュースの入ったコップが三つ。
「俺のはサンドバスターの小麦粉を使用したホットケーキ......で名前はあってんのか? よく分かんねぇけど」
「私のは果実の王様、キングフルーツの黄金林檎を使用したフルーツジュースです。他にサンドバスターの身も入ってますので甘くて美味しいですよ?」
サンドバスターやらキングフルーツやら、他にも先のシャボンシープ、デスキャンサー、ボクシングロブスターなんかもどんな魔物なのか想像がつかないが......、これらの料理を見れば少なくともAランク以上のかなりの難敵だと想像できる。
───特に輝夜の言っていたファーブニルの黄金卵とやらはかなり入手難易度が高いだろう。ファーブニルを倒してから入手するとしても、きっと捕獲レベル4000近くはするだろう。どこかの貝の王様と同じくらいかな? ファーブニルとか間違いなくEXランクだし。
そんなことを考えながらも僕はホットケーキにフルーツジュースを口にする。
「ジュース滅茶苦茶美味いじゃん!? ......ちっ、ホットケーキも美味いじゃねぇか」
「ふむ、ジュースは美味いのである。残念ながらホットケーキとやらも」
「ぐるぅぅぅ? ぐるるるっ......」
もはやマックスに喧嘩を売ってるとしか思えないような僕らであった。
マックスが額に青筋を浮かべ、レオンと伽月が仲良くホットケーキを食べているのを片目に、僕は藍月へとフルーツジュースを提供する───コイツもかなり食いたそうにしてたからな。
───と、そこまで来て僕らは絶望を知る。
「ふふふっ、次は私たちの番だねっ!」
可愛らしい幼女が、僕らに向かって死の宣告を告げた。
☆☆☆
「こ、ここは......」
僕が目を覚ましたのは自ら改良した自室(借)であった。
窓からは紅く染まった光が差し込んで来ており、前と同じように朝なのか夜なのかは分からない。
───そして、何故僕が気絶していたのかもわからない。
ふと気配がして横を見れば、真っ青な顔をして同じベットに横になるレオンの姿が。
ベッドの下を見れば、床に敷かれた毛布の上に横たわる、黒い顔を青く染めた伽月の姿が。
僕と、レオンと......伽月?
何かが引っかかるような違和感を覚え、僕は頭の中の記憶を探ってみる。
アイツらが馬鹿やって壊したこの部屋を直した僕。
腹が減って食堂へと直行。
昼過ぎの朝食。
───そして、"疲労会"の三文字。
「はっ!?」
僕はやっと思い出した。思い出してしまった。
正確にはあの後に出された四品のことはトラウマとなっているのか未だに思い出せないが、あの混沌もどきを、伽月は一口、レオンは二皿、僕は四皿完食してぶっ倒れたのだということは思い出した。
あれらはもう"もどき"などと言えるレベルではなく、混沌そのものなのではないかと思えるほどの狂気を発しており、あの料理がラスボス何じゃないかと勘違いしてしまったほどだ......というのも覚えている。
「うううっ......、なんだか思い出したと同時に寒気が....」
まるで思い出すのを待っていたかのように僕の身体へと不調の夢のコラボレーションが襲いかかる。
寒気から始まり、鼻詰まり&鼻水、咳、熱、腹痛、吐気───これは原因は別だろう、更には発汗に頭痛、その他諸々と信じられないほどの不調の数々。
片腕とステータスを失い、さらに徹夜してそれを明けたばかりの僕にとってはあの地獄のお料理対決は文字通り地獄でしかなく、未だに体力の戻りきっていなかった僕はぼふんとベットに倒れかかった。
「あぁ......、済まないエルグリット」
───出立するのは、もう少し先のことになりそうだ。
この後、僕達の容態を聞き付けて駆けつけたエルグリットとアルフレッド、更にはエルグリットの連れてきた腕利きの医者は僕らの姿を見て絶句。
医者さんに関しては「不死身の吸血鬼がここまで......、一体この身体でどんな戦いをしたんですか......?」と慄いたのだとか。
そうして意気消沈した恭香達からあの出来事を聞き、渋々国へと連絡を入れたのはまた別のお話だし、僕が知る由のないことだ。
今回の出来事から得た教訓。
恭香、白夜、輝夜、オリビアの四人には料理をさせるな。
───追伸、お料理対決優勝は暁穂でした。
色々と化物みたいのを倒してきてますね....。
特にファーブニルは倒しても倒しても永遠に蘇り続ける呪いを背負った金宝竜です。ちなみにEXランク。一体どこ行って狩ってきたのでしょうか?
次回! また閑話です!
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