◇地方に人がいないから


こんにちは。
寄稿記事が公開されましたので、まだお読みいただいてない方はどうぞ。

こちらから→いま、地方の求人で起きていること。


私がこのところ忙しく、ブログに手が回っていない理由を綴ってみました。
このような訳で、最近はブログを書いていられないのです。
毎日ほとんど休む間もなく働いていますから。



色んな人から仕事を頼まれるので、今はライター業を含めて4つの仕事を掛け持ちして働いています。
選ぶ基準は、給料よりも自由度ですかね。
4つの仕事のうち3つは、在宅やリモートで出来る仕事です。じゃなかったらそんなに掛け持ちできません。体は1つしかないのですもの。


この年齢で仕事のオファーが絶えないのも、収入が増えていくのも嬉しいけれど、地方の状況は本当にヤバイですよ。
だって、


金がないより人がいない


のですから。


このヤバさ加減、地方に住んでいる人なら分かりますでしょ?
マジで労働力の提供者がいないの。10年前と全然違う。サービスを提供して、社会を維持する側の人間がゴンゴン居なくなっているのです。

それまで労働力を提供し、社会を支える側だった団塊の世代がついに後期高齢者となり現場から引退している一方で、その後を継ぐべき次の世代が存在していません。
県庁所在地である都市部ですらそんな感じ。


これではもう、今まで通りの快適で安全な社会や便利な暮らしなんて、続けていけるはずがないですよね。

だって、いくら「お金は払う」と言ったって、仕事を引き受ける人がいないのだから、明らかに持続不可能。
後継がいなくて閉業する会社や、従業員が雇えなくて閉店するお店が目に見えて増えていきますよ。


今はまだ「綻びが目立ってきたな」くらいの状況だけど、これからの10年で、

限界→破綻→崩壊

という順を追って、一気に崩れていくでしょう。


いつか来ると分かっていた未来が、ついに来ましたねー。


そんな崩壊中の社会の中にあって、ありがたいことに私には「仕事を頼みたい」「手伝って欲しい」というオファーが絶えないので、今のところ自分の生活については心配していません。
働けるうちにめいっぱい働いて、スキルを蓄えて、ネタを仕込んで、次のステップに備えようと思っています。

人が減りすぎて、いよいよ暮らしにくくなったら引っ越せばいいだけですし。


林真理子さんが書いた「風と共に去りぬ」の現代語訳「私はスカーレット」の中に、レット・バトラーのこんなセリフがあるんです。

「多くの人間がわかっていないのは、社会を築くときだけでなく、その崩壊からも大稼ぎ出来るんだ」


ですって。
たくましいでしょ?
その心意気、見習いたいですよね。


私はスカーレット 上
林真理子
小学館
2023-06-14


私はスカーレット 下
林真理子
小学館
2023-06-14