死者のほぼ100%が津波で命を落とす推計も
また津波による死者数は、積雪などで避難が遅れる「冬の深夜」の場合、全国で約20万人。これは避難生活などで亡くなる「震災関連死」も含めた数字ではありますが、東日本大震災の約10倍という、とてつもない被害が想定されているんです。
県内で見てみますと、死者数は約4万1000人で、東北地方の中で最も多いことになります。また、死者のほぼ100%が津波で命を落とすと考えられます。
早期避難を徹底すれば、死者数を激減できる試算も
一方、こうした巨大地震が起きた場合でも、津波からの早期避難を徹底すれば、
津波による死者数を約4分の1にまで減らすことが出来るという試算があります。

早期避難のカギ「北海道・三陸沖後発地震注意情報」
つまり被害を減らすために早期の避難と呼びかけが重要になるのですが、その取り組みのひとつが、政府が2年前に運用を開始した「北海道・三陸沖後発地震注意情報」です。

番組でこの注意情報について知っているか、青森県内の皆さんにアンケートを行ったところ「知っている」と答えたのは約3割に留まり、「知らない」「聞いたこともない」と答えた人は約7割にのぼりました。

「北海道・三陸沖後発地震注意情報」とはどんな取り組みなのか、この注意情報を
より知ってもらうため、詳しく話を聞いてきました。