秋元康氏プロデュースの昭和歌謡グループ「SHOW-WA」(ショウワ)が4日、東京・巣鴨でティッシュ配りを行った。フジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜午前11時50分)の企画で、3月30日にお台場で開催する無料イベントに1000人以上を集めることを命題とさせられている。崖っぷちの男たちが、地道にアピールを重ねている。

巣鴨地蔵通り商店街の入り口付近で、メンバー6人が道行く人々にティッシュやチラシを渡した。「テレビ見たわよ~」「今日は歌わないの?」「純烈さんみたいね。頑張って!」などと温かい言葉をかけられるシーンもあった。約2時間かけてティッシュ1000個を配りきった。

秋元氏が監修し、25歳以上の男性を募集する異例の「夢をあきらめるな!オーディション」を経て昨年結成。今年1月から「ぽかぽか」に毎日出演し、着実にファンを増やしている。

料理研究家の寺田真二郎(40)、元「SOLIDEMO」の向山毅(35)、元Jリーガーの青山隼(36)、元タレント運転手の山本佳志(35)、元テレビ技術者の井筒雄太(32)、大手企業「損保ジャパン Indeed」のサラリーマンを辞めて夢に挑戦する塩田将己(32)と、異色の経歴を持つメンバーがそろったのも特徴だ。

初のティッシュ配りに臨み、山本は「『見ているよ』『応援してるよ』と言ってくださる方もいて、すごく励みになりました」と感謝した。青山は「ティッシュとチラシを配って、直接目と目を合わせて熱い気持ちを伝えられるので、いい機会になったと思います。僕らができるのは、感謝の気持ちや情熱を日々伝えることだと思います」と言葉に力を込めた。

塩田は「アナログな手法でも、地道にコツコツ、泥くさく愚直にやっていくしかない。ショートカットはできないと思うので」と真剣な表情で語った。井筒は「まだまだ妥協することなく自分たちでできることを話し合いながら、いただいたものをパフォーマンスでお返しできるように頑張っていきたいです」と意気込んだ。

1000人集客のミッションを果たさなければグループ存続の危機という。向山は「秋元康先生がプロデュースしてくださっているというのも、ものすごいことですし。この環境に甘んじることなく、今自分たちができることを話し合って、絶対に1000人を動員するという気持ちで3月30日まで向かっていきたいです」と伝えた。最年長の寺田真二郎(40)は「僕たちそれぞれいろんな職業を経験してきて、この第2の人生にかけています。死ぬ物狂いで食らいついていきたい」と誓った。