新潟から青森をつなぐ「日本海沿岸東北道」のうち、遊佐町を通る一部の区間は3月23日に開通予定で、8日、報道関係者に公開された。

3月23日午後4時に開通するのは、日本海沿岸東北道の遊佐比子IC~遊佐鳥海ICまでの間の6.5キロ区間。
酒田みなとICまでを含め、15年の年月と総事業費412億円をかけて国が整備した。

路面の一部には長寿命化が図れる舗装として「コンクリート」を採用していて、暫定2車線での運用開始だが、事故などの際には車が柔軟に旋回できるよう「脱着式」の中央分離帯も設けられている。

また、一部で並走する国道7号の冠水対策として、区間内の11カ所に「浸透池」を設け、排水がスムーズにできる工夫も施された。
遊佐比子ICは秋田方面のみ、区間中にある遊佐菅里ICは新潟方面のみ乗り降りが可能な「ハーフインター」としての運用となる。

(酒田河川国道事務所・岡本守副所長)
「開通で物流の効率化、医療救急活動・地域経済活性化、暮らしの利便性の向上につながると期待。通行料金は無料なので多くの方に利用いただきたい」

遊佐鳥海ICから秋田・にかほ市までの区間は、2026年度中の開通を目指し工事が進められている。

また、9日午後3時には、置賜と新潟を結ぶ高規格道路の一部である国道113号・梨郷(りんごう)道路が開通する。
高速道整備が進むことで人の往来や物流が増えるほか、救急医療機関へのアクセスが良くなるなど、県民生活の向上が期待されている。

さくらんぼテレビ
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