消えた花嫁の不可解な行動
群馬県・東吾妻町。
この町で暮らしていた山野こづえさん、現在28歳。
彼女は去年11月から行方不明になったまま。
周囲もうらやむ仲良し夫婦。
夫の裕介さんや友人の誕生日には必ず手作りケーキを振舞っていた。
そして去年9月、女の子が誕生…「歩美」と名付けた。
しかし、出産からおよそ2か月後の2018年11月3日、それは突然だった…。
この日は年に1度、家族総出の稲刈りの日。
こづえさんと歩美ちゃん以外は全員稲刈りに出かけた。
稲刈りを始めて数十分後…夫の携帯電話にこづえさんから連絡が。
こづえ「ねえ、庭の水が出っぱなしなんだけど大丈夫?」
それは山の水を引いているから大丈夫…夫の裕介さんがそう伝え電話を切った。
だが、この他愛もない会話が夫婦の最後の会話だった。
そして、午後5時ごろ…家族は徒歩5分ほど離れた家に戻った。
しかしそこにこづえさんの姿はなかった。
残されていたのは歩美ちゃんと、彼女が最後に取り込んだであろう畳まれた洗濯物だけ。
裕介さんはすぐに歩いていけそうな距離まで捜したが、彼女の姿はない。
携帯電話は家にあり、充電したまま…。家族はすぐに警察を呼んだ。
妻はなぜいなくなったのか?
夫の裕介さんには気になることがあった。
それは出産直後のこと…娘の夜泣きなどがあると几帳面で繊細だった彼女にはそれがプレッシャーになっていたのかもしれない。
また退院後も「育児に自信がない」と、落ち込むことが度々あったという。
産後の精神状態に詳しい医師によると、この時のこづえさんは「解離性遁走」という状態だった可能性があるという。
解離性遁走とは重度のストレスなどにより、脳が防衛反応を起こし、本来の人格や記憶が一時的になくなり、無意識にその場から遠くへ逃げてしまう、精神障害の一種。
心が正常に戻っている場合でも、自分が逃げてきたという負い目があるため、戻るに戻れないこともある。
こづえさんがいなくなったときに身につけていたのは水色と白のボーダー柄のパーカー、黒色に赤色のラインが入ったジャージに紺色のスニーカー、左手には結婚指輪を着けていた。
また、体形は中肉で、髪は黒色。
あごの中央に2つと、顔の左側にいくつかほくろがある。
行方が分からなくなったその日の夜に警察犬が出動。
翌日からは、事件や事故など様々な可能性を含め、のべおよそ150人態勢の警察や消防隊による捜索、捜査が行われた。
すると、目撃情報が。
家族が稲刈りから戻るわずか15分前…家から数百メートルのところで近所の顔見知りが、家とは逆方向、前橋や東京方面に歩いていくこづえさんらしき人とすれ違ったという。
家族が帰ってくる直前まで、娘の面倒をちゃんと見て出ていったのだろうか?
彼女は一体どこで何をしているのか?
行方不明から1年…帰りを待つ家族
現在の家族を訪ねた。
1年前のこの時期、全員が稲刈りで出払っていたときにこづえさんはいなくなってしまった。
こづえさんは調理師専門学校に通い、調理師免許を取得。
さらに、エステの講座に通うなど美容にも関心があった。
もしかすると彼女は、資格を生かして調理師やエステの仕事で生活している可能性もある。
行方不明になってまもなく1年。
娘の歩美ちゃんも、日々成長し現在1歳2か月。
家族は帰りを待っている。
