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今気づきました。



話進むの、遅くない? と。


徐々にペースを上げていきたいところです。

第二章 冒険者編
第54話

「.........」



『そ、そ、それじゃあ、わ、私は、も、も

う寝ますね?』


明らかに挙動不審な恭香。



「ま、まてっ! 頼むから僕をひとりにしないで...」


『すぅ、すぅ......』



説明しようッ! 恭香は時間をセットしてその間だけ眠りにつくことができるのだッッ!!



ちっ、謎のハイスペックがッ!




恭香が(本当に)眠ってしまった。



すると今現在、この空間には......





「うむ? 恭香殿は寝るのが早いのぅ?」



僕とコイツしか居ないわけだ。






人生史上最大の危機(チャンス)がやって来たのだった。





くっ、今から他の宿へ変更する事も無理だろう......。


───主に時間的問題と筋肉的問題(ルーシィ)の二つによって。



「う、うむ。まぁ良いかのぅ? それで主様? これから何をするのじゃ?」


白夜がそわそわしながらも、そんな事を言ってくる。




コイツ......、状況分かってるんだろうか?



状況に気づいてそわそわしているのか、


初めての宿に緊張してそわそわしているのか。



────うん、わからねぇや。



「あ、あはははは、ちょっと宿の人に言ってお湯を貰ってくるよ、白夜はちょっと待っててね?」




僕はそう言うと返事も聞かずその部屋から飛び出した。






☆☆☆






「なぁ、どうしたらいい?」



「そりゃあ難しい問題だな......」


「そうねぇ...これは冗談挟めるようなやつじゃないわね」



僕はひとまず、同じ男である所のエルビンとルーシィに相談した。さすがのルーシィも今回は真面目だった。


───って言うか、こんな事になったのってルーシィのせいじゃなかったっけ?




「もう一度聞くが、お前はあの娘と出会ってどれくらい経つんだ?」


「うーん......二、三日って所かな......?」


「そ、そんな短時間で落したのっ!? な、なかなかやるわね......」



た、確かに......。


何だかんだで内容が濃すぎるから分からなかったけど、この世界に来てからあんまし時間が経ってないんだよな......。



まず、洞窟で目が覚める。

現状確認と恭香との出会い。

ゴブリン倒して気絶。


多分ここら辺が一日目くらいだろ?



白夜との出会い

ボス2連戦

白夜の爆発 (精神的な)


多分ここら辺から二日目かな?



初吸血

神の髪粉砕

骸骨捕獲

死神ちゃん登場

転移

そして、現在。


恐らくは三日目だ。



.........内容濃すぎじゃないのか?


たった三日間なのに、もう何だかんだで数週間くらいの気分でいたぜ。恐るべきミスリードだ。


────まぁ、二日目と三日目は起きている間だけで二十四時間使ってる感じだし、睡眠時間も含めるともうちょっと経ってるはずなのだが。



「うん、よく考えたら会ったばっかだわ」


僕は考えをまとめてそう言った。



「会ったばっかって......」


「うーん、ちょっと......ねぇ?」


「うん、年齢の事もあるしね......」


「そうだな......」



「「「......早すぎじゃない?(意味深)」」」




最早話し合うまでもなく意見が一致した。





「うん、やっぱり早すぎだ。もう少し段階を踏んでから行くべきだと俺は思うがな?」


「えぇ、私もそう思うわ♡」



二人ともそんな意見だった。


今の今まで気が付かなかったが、彼女とはまだ、出会って二日目なのだ。......流石にこれはダメだろう。


そもそも考えてもみろよ。白夜の外見は10歳だぞ?



───まぁ、本当は1000歳超えてるんだが。



そんな事を考えていると、




でも、とルーシィが。


「でもね? 据え膳食わぬは男の恥 って言葉もあるのよ? もしも誘われた時にはきちんとなさいな♡」



「さ、流石はルーシィだぜ.....やっぱ言うことが違う...」



う、うん、確かに......。


言葉の厚み、というか、重さ、というか。


男女どちらも知っている(・・・・・)彼女の言葉は、とても心に来るものがあった。



「分かったよ、ありがとう兄貴ッ!」


「あぁん? 今何つった?」


「分かったよ、ありがとう姉貴ッ!」


「どういたしましてぇ♡」




まぁ、そんなこんなで僕は部屋に帰るのだったが、






「あ、お湯もらうの忘れてた......」







☆☆☆





その晩、その宿には、



『もう寝てんじゃねぇかっ!』



という叫び声が響いたとか、響かなかったとか。



このチキンめ。


と言いたいところですが、流石に二日目は日本生まれの童貞にはきつかったようです。


どうか彼にご慈悲を。

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