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第一章 始まりの物語
第11話

ぴろりん!レベルが上がった!

ぴろりん!レベルが上がった!

ぴろりん!......



数分後......



「はっ!? 僕は一体何を......」



いつの間にかレベルアップを告げる声も消えており、そこにはドラゴンの荒い息だけが響いていた。


「......」


『......』


「どうしよっか」


『どうしましょう』


本日二度目になるこの会話。



そして、



『す、凄いですねマスター! な、なんとテイムに成功してしまいましたー(棒)。 それで、マスター? どのスキルを共有するんですか?』


「あ、あぁ、そうだな。うーん、真祖のスキルでいいんじゃないか? 自己回復スキル付いてるし、変化も使えば傷もとりあえず塞げるだろ?」



この気味の悪いドラゴンのことを極力視界にいれないように会話することにした。



だって気持ち悪いんですもの。



でもまぁ、こっちも一応ドラゴンのスキルを確認しておかないとなぁ......。気が向かないけど。



嫌々ながらそちらに目を向けて、


「『鑑定』!」




名前 未定 (1082)

種族 白銀竜プラチナドラゴン

Lv. ???

HP ???

MP ???

STR ???

VIT ???

DEX ???

INT ???

MND ???

AGI ???

LUK ???


ユニーク

???


アクティブ

???


パッシブ

???


称号

??? ??? ???




「......」



これを見てどうしろと?



☆☆☆



恭香曰く、僕のステータスからこのドラゴンのステータスを見られるらしいので、まずは僕のステータスを開いてみた。




名前 ギン=クラッシュベル (19)

種族 吸血鬼族(真祖)

Lv. 236

HP 1200

MP 9450

STR 1120

VIT 620

DEX 1120

INT 1960

MND 1120

AGI 1230

LUK 335


ユニーク

真祖

マップ

影魔法Lv.2

アイテムボックスLv.1

影の王Lv.2

経験値3倍

吸血

眷属化


アクティブ

創造Lv.1

水魔法Lv.1

風魔法Lv.1

付与魔法Lv.1

鑑定Lv.2

威圧Lv.1

テイムLv.3


パッシブ

小剣術Lv.2

危険察知Lv.2

全属性耐性Lv.1

混乱耐性Lv.2

痛覚耐性Lv.1


称号

迷い人 創造神の加護 死神の加護 白銀竜の主


従魔

白銀竜プラチナドラゴン





「ファッ!?」


『ど、どうしました!? マスター!』



いや。

いやいやいや。


え、いや、何ですか? これ?


なんかレベルとんでもない事になってんだけど!?


えっと? これはどういう......




あ、混乱耐性がレベル上がった。




お、なんだか落ち着いてきたぞ?


...よし、落ち着いた。うん、もう大丈夫。



「なぁ、恭香。僕のLv.がとてつもない事になってんだが...」


『あぁ、それはそこの死にかけをテイムしたせいですよ。討伐するよりは幾分、経験値も減っているとは思いますが、それでも3倍になってるんですからかなりのものでしょう』


あぁ、テイムしても経験値貰えるのか、なるほどねぇ。




ん?


なんだか、何か忘れてるような......




「あ」



恐る恐る後ろを振り返って見ると、そこにはヤツがいた。



死にかけで放置されていたせいか、さすがの変態(ドラゴン)でもかなり危なそうだ。



「はぁ、ステータス見なきゃいけないけど、その前にスキル共有しとくか...」



スキル共有は一つだけってだけで、別にあとからやり直せるみたいだし、さっさとやってしまおう。流石に死にかねん。



という訳で、テイムのスキルにより、僕の真祖のスキルをこのドラゴンと共有した──



のは良かったのだが......。



共有したとたん、先程から血を流してたドラゴンがいきなり、輝きだし、僕たちはあまりの明るさに目を瞑った。


...恭香は本だからよく分かんないけど。




しばらく経って、光がおさまった。



何だか嫌な予感がビンビンしたので、恐る恐る瞼をあけると...




そこには幼女がいた。




☆☆☆



なっ、幼女だとっ!?


目の前にいきなり見ず知らずの幼女が現れて、僕は思わず2度見してしまった、




のはいいのだが。




「ん? 何だかようすが......」




幼女の容姿としては銀色に輝く髪を肩口で切りそろえており、前髪も額のあたりでぱっつんと切りそろえてある。身長は130センチほどで、少し低いが、10歳くらいだろうか?眼はぱっちりと開いており、その瞳は赤く光っていた。

そして何故か白の下地に金の刺繍が入った軍服を着ており、その容姿と合わせると、凄くミスマッチだった。


例えるならごっこ遊びに力を入れすぎた小学生、って感じだ。




それはいいのだ。



だがしかし、そのようすがおかしかった。


顔は赤く火照り、その眼は涙が出るんじゃないかってくらい潤んでいた。その上、体をもじもじさせて、息は荒く......、


あれ? こんな描写、さっきもなかったか?



えーっと......。




あ。




「......」




『マスター? 何だかあの粗大ゴミが光ったと思ったらいきなり見ず知らずの子供が現れたんですが......』


未だコイツの正体に気付いていない恭香が話しかけて来るが...




「おほぉーー!! くたばり損ないの状態での言葉責め! それから流れるかのように放置プレイに入り!? その上今度は『え?お前、誰だっけ?』プレイかのぉ!? こんなッ! こんな酷い仕打ち、妾、今まで受けたことないのじゃぁー!! はぁはぁ...」



という雑音によってかき消されてしまった。



「『......』」




ようやく恭香も気づいたらしい。






やっぱりこいつ、さっきの変態(ドラゴン)だ。

ドラゴン娘ここに爆誕っ!

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