マリナーズ特任コーチの岩隈久志氏(42)とメジャー通算16勝のマック鈴木氏(48)が9日、東京・渋谷区の代々木大山公園で約250人の子ども向けに野球教室を行った。メジャーリーグベースボールジャパンのイベント「PLAY BALL」に参加。未就学児、4年生までの小学生に、ボールの投げ方や捕り方のコツを伝授した。

マック氏は2度目の参加で、手の指で1、2を示し「これ何本?」と尋ねて、回答させてから説明を始めるなど、興味の引き方や教え方も堂に入っていた。普段から野球教室、運動教室などで近い年齢を相手にしているという。

地面に置いてあるボールを、膝を曲げずに拾うように指導した。「股関節を意識することが(普段)ないので。子供は情報を視覚から得る。曲げる、しゃがむが入ってくる。小さい時に入れておけば、自然にできるようになる」。野球では投打ともに股関節の使い方が重要だと、引退後に学んだという。「(現役時代に)知ってたら、もう少しやれてた」。股関節の硬さが、投球が高めに抜ける原因だったという。

運動能力を上げるため、他のスポーツも季節ごとに取り組むよう薦めた。「バスケットをしたり、サッカーをしたり。本人も楽しい」。幼少期は空手と水泳を学んでいたが「すごく役立った。気付いた時には股関節が柔らかかった」。5歳から通った空手の回し蹴りで、無意識のうちに股関節の使い方が身に着いていた。

岩隈氏は、ボールに触れる回数を増やす重要性を説いた。「僕らの時代は公園でキャッチボールも野球もできた。最初ボールが捕れなくても、必死に捕りに行ったりで、好きになっていった」。現在の都内では、壁当てやキャッチボールができる場所も限られる。それでも、工夫次第で上達のきっかけはつかめるという。「柔らかいボールを家の中で打ったり、感覚を養うだけでも違う」。できることから積み重ねることが重要だとした。

米国やカナダで行われていた「PLAY BALL」は、国内では一昨年から始まり、今年は全国で開催が予定されている。【斎藤直樹】