Dr.誠です。
2023年も終わろうとしています。今年は医療界にとっても日本にとっても世界にとっても、激動の一年でした。特に10/7から始まったガザ紛争、とりわけイスラエル軍によるパレスチナの人々の虐殺には、深く心を痛めています。一日も早く停戦に至りますように。
昨年、初めての子供が生まれましたので、プライベートも色々と忙しくはありましたが、私としては自分の持ち場でできる限りのことをしてきたつもりです。少し書き出してみようと思います。
①今年は昨年に引き続き、岐阜県保険医協会の副会長として、岐阜県庁の県政記者クラブで「コロナ感染爆発の実態報告(第8波)」「コロナ5類化による医療現場への悪影響」「医療現場の薬不足による窮状報告」「オンライン資格確認の導入義務化反対」「保険証廃止反対」など、4回のメディア対応をしました(政策部)。回を追うごとに集まっていただけるメディア関係の方が増え、そのコミュニケーションの積み重ねの大切さを感じています。民主主義は選挙だけでなく、こうした業界団体の調査報告で世論を喚起するということもまた大事なことなんだなと感じています。
②また岐阜県保険医協会の機関紙の部長として、医療現場の問題を共有しより良いシステムを作っていくべく毎月の新聞の編集発行に関わってきた他、各県保険医協会の連合体である「全国保険医団体連合会(保団連)」の機関誌「月刊保団連」の企画編集にも、編集部員として毎月2時間討議し、面白い紙面づくりに努めてきました(保険医協会の会員の方、是非こちらも読んでください)。社会保障費の財源論について扱った5月号の編集後記は私が書いていますが、どの企画にも思い入れがあります。こうした会議は結構楽しいです。
③医療制度改悪に反対する保険医協会の「署名」(国会会期中に保団連の国会行動で提出されます)には、自分の病院としても年間通じて取り組んできましたし、時に私自身が街頭に立って世論に訴えることもしてきました。春に行われた統一地方選挙では、そうした「社会保障を守ろう」という政党や候補者をみずからマイクを握って応援してきましたし、秋には「社会保障推進協議会」の地域支部である多治見市社保協を仲間と共に立ち上げ、副会長に就任しました(こちらもぜひ多治見市にお住まいの方でお困りごとがあれば、お気軽に声をかけてください)。
④診療に関しては、今年で自院を引き継いで10年になりましたが、4月から自院での診療日を増やした他、同じく10年勤めてきた可児とうのう病院と土岐市立総合病院にもひきつづき、継続で応援に行っております。残念ながら可児の方は2024年の春で撤収予定です。また、看護学校の授業も土岐と多治見と受け持っていましたが、土岐は専門学校が募集停止ということもあり、授業は多治見だけとなっています。その多治見市の方も、70年あまり続いてきた医師会立准看護学校の募集停止が今年医師会の総会で決まってしまいましたが、社会が困窮化し地方の人員不足も深刻化する中、看護職員を育てるという事業は公費投入してもらってでも継続すべきことだったのではないかと私は思っています。
⑤糖尿病専門医としては、一応地域CDE(糖尿病療養指導士育成機関)の支部長はまだやっておりますが、なかなかこちらをメインには活動できておりません。(本業以外があまりに忙しいので、これは後任の方にお任せしたいです)。学会なども腰を据えて勉強したいと思っているのですが、なかなか思うように行きません。しかし最近、糖尿病学会として、「糖尿病や生活習慣病に自己責任論を持ち込むのは間違っている(社会が病気を作り出し、治療にくい環境を作っているという側面がある)」とか「1型糖尿病患者さんの経済的負担軽減を」という話が出てきているのは、本当に嬉しいことです。抗肥満薬の乱用など、学会としても社会から注目を集めている今こそ、社会のあり方についてもっともっと発言をしていってほしいと思っています。
⑥社会自体が良くならないと救える人も救えない、ということで、私の支持政党(日本共産党)の支援活動も頑張ってきました。社会を蝕んでいる「病」の本質(=弱者を切り捨てアメリカと財界とお仲間だけが最優先の政治)と真正面から向き合える仲間が、もっともっと増えてほしいなと思っています。詳しくはTwitter(X)をご覧ください。2024年で1月で使い始めて3年になりますが、もうすぐ1万フォロワーさん目前です。(ただしTwitterのユーザー登録しないと、過去のバズったものから表示されるという変な仕様になってしまったようです)
あと数日で仕事納め。
まだまだ今年もがんばります。
皆様良いお年を。