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国内で民間初の小型ロケット発射場を和歌山県串本町に整備した新興企業「スペースワン」(本社・東京)は26日、初号機「カイロス」(全長約18メートル)を3月9日に打ち上げると発表した。ただし、天候によってはずれ込む可能性がある。
同社はキヤノン電子や清水建設などが出資し、2018年に設立。ロケットに小型人工衛星を搭載し、目的の軌道に乗せて依頼主から対価を受け取る「商業宇宙輸送サービス」の事業化を目指している。
初号機は21年度中に打ち上げる計画だったが、コロナ禍やロシアのウクライナ侵略で部品の調達が遅れ、計4回延期していた。宇宙空間に到達すれば、国内の民間企業では「インターステラテクノロジズ」(北海道)に続き2例目になる。
打ち上げ当日は、定員2500人の見学場を2か所に設置。チケット(大人3000円、子供1500円)は今月29日から、「ロケットカイロス初号機打ち上げ応援サイト」で販売する。