速報です。

　和歌山県串本町で、9日午前に打ち上げが延期された民間ロケットについて、事業者の「スペースワン」が午後2時から会見を開き、延期の理由は「警戒区域に船舶が入っていたため」としました。

　事業者は、「事前に周知していた海上警戒区域に打ち上げの10分前になっても船舶が残留する状況になり速やかに出ていかなかったため中止の判断に至った」とし、初めての打ち上げで船舶への対応が十分でなかった旨の説明をしました。打ち上げの日程については、今月13日以降としています。

　宇宙事業を手掛ける「スペースワン」が開発した小型ロケット「カイロス」は、9日午前11時すぎに、串本町にある民間の発射場から打ち上げが予定されていました。当初は、午前11時1分過ぎに打ち上げが予定されていましたが、直前に午前11時17分に延期され、さらに数分前に延期が発表されました。
　
　「カイロス」には、内閣官房の組織の一つ内閣衛星情報センターが運用する人工衛星の代替機が搭載され、衛星が軌道に投入されれば、民間としては国内初となります。

　串本町では、多くの人が見学に訪れていて、地元で初めてとなるロケット打ち上げに熱気で包まれていましたが、直前の延期に落胆の声が広がりました。