保守的な人は_タイプ-5

タイプ別 保守的な人の巻き込み方

今回は保守的な人間に提案を受け入れてもらう方法について考えます。

前回の記事はこちら。

前回は、そもそも保守的な人間にはどのようなタイプがいるか、とうことを説明しました。全部で四種類のタイプに分かれました。

失敗トラウマ型、ひたすらやる気なし型、成果横取り型、きめ細か型でした。

それでは上記を踏まえて、それぞれのタイプ別に対処方法を考えていきましょう。

■失敗トラウマ型
この人たちは失敗や責任追及を酷く恐れるタイプの方々です。なので、対処法としてはそいういう恐れる状況をすこしずつ少なくしていくに限ります。関係を作る最初の段階ではリスクの低い(またはゼロ)の依頼から始めた方がいいです。

いきなりレベルの高いものを渡すと拒否反応が半端ないです。せっかく暖めてきた企画をたった一人の拒否反応のせいでお釈迦にされるのはもったいないので、進めたい仕事を打ち明けるには慎重な対応が必要です。

徐々にリスクの小さい仕事になれてきたら、だんだんとリスク高めの仕事をお願いしていきましょう。ただし、やってみるとわかりますが、当然ながら割と直ぐに限界点を迎えます。

第二ステップです。自分の上司と相手の上司の承認をとりましょう。言葉は悪いですが、尻を拭ってくれる人、世話をしてくれる人が増えると安心します。相手の上司が優しい人ならサポートに入ってもらうようにします。相手の上司が厳しいタイプでトップダウン型だと仕事は進みますが、その人にとってはストレスです。

自分の上司にもその人向けに念密なコミュニケーションをとってもらうようお願いする必要があります。

私たちがもしある程度の役職の立場であれば、責任はこっちでとるから、やれるだけやってくれ、という頼み方もあり得ます。あるいは自分の上司が信頼のおける人なら、上司発信で、私が責任取るから頑張ってみてくれ、みたいに言ってもらえるとラッキーですね。まぁ、これは自分の職場環境が恵まれていればの話ですが。

とにかく、自分に役職や権威がない状態の時は、なかなか思った通りに動いてもらえません。その際は周りを巻き込んでいく、課長がダメなら部長を、部長がダメなら事業部長を巻き込む覚悟で、その人個人の責任にならないよう、なるべくオフィシャルな状態に持っていく必要があります。

■ひたすらやる気なし型
やる気がない人に対してはバーター的なやり方ができるなら、仕事のバーターをするのは、一つのやり方です。やる気がないので、定時で仕事を終えたいはずです。なので、あなたが依頼することで終わらない仕事をあなたが片付けられるのなら、相手は自分の依頼をやってくれるかもしれません。

あるいは仕事をなるべくシンプルにしてあげる配慮は必要です。基本的に複雑なことはやりたがらないので、なるべくお膳立てはこちらでしてあげる、つまり、良いパスを上げてあげる。そして最後のシュートだけお願いするということです。

基本的に依頼内容が成功するかしないかにそこまでのモチベーションや注意がないため、楽をできるならやってくれる可能性があります。うまく取引をしましょう。

■成果横取り型
これも基本的にはその人と一対一で対応しないということが必要です。一番良いのはさらに上の上司にも展開をしてしまい、その方の援護を得るというやり方がありだと思います。べつに最悪成果はそいつにあげても良いと思います。周りはちゃんとわかってる、そういう気持ちで接する方がいいかもしれませんね。

課長が成果横取り型の場合は、部長に相談して、課長と一緒に進めたいという形に持っていければ、なにか重要な局面の時の課長の拒否反応を部長が和らげてくれる可能性があります。とにかく課長に邪魔させないようにしましょう。

■きめ細か型
これはめんどくさい人たちですが、ある一定の部分ではとてもありがたい存在でもあります。何せいろいろ気になるタイプですから、自分たちが気づかないような問題に気付いてくれたり対処してくれたりします。

大事な事は顧客の要望などをしっかりとまとめておく事です。曖昧な依頼そのものが、最初の段階では検討の価値なしと拒否される可能性があります。逆に細かく顧客の要望や責任区分がはっきりしていれば、ここまでやり切れば問題ないというゴールが見えてきます。ゴールが見えればきめ細か型はほどよい配慮をしてくれる人に変わる可能性を有しています。

ゴールがないせいで、あらゆる気になることを気にしてしまうのがきめ細か型なのです。どこまでをやってほしいのか対象範囲がわかると安心して仕事をしてくれます。

***
とまぁ、最終的には関係者を巻き込んで孤独にさせない、というのが共通会かもしれません。僕もいろんなプロジェクトに携わってきて、いろんな人と仕事をしてきましたが、結局成功するかしないかは、多くの人を巻き込み、普段は拒否してしまう人たちも、これなら何とかなるかも、と思ってもらえるかどうかで決まると思います。

ありがとうございました。
とうことで、またあした。


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