保守的な人は_タイプ-3

保守的な人材を4タイプで理解する

今日は保守的な人間に動いてもらう方法を考えたいと思います。

一緒に仕事をする仲間というのは様々な個性を持っています。

個性には一般的に強みと弱みがあると言われています。まぁ、これは言い古された言葉ですが、この強みと弱みは表裏一体だったりします。

保守的な人間というのも、一つの個性です。

悪い面を強烈にフォーカスするとイノベーションを阻む人材と見られがちです。

しかし要は相手の個性を尊重して対応していくことが重要なわけでして、今回の話も何も相手を問い詰めてぼこぼこにしてやろうというわけではありません。

保守的な方の傾向やそれまでの生い立ちを把握しどのように接すべきかを考えていきたいと思っています。

完全に網羅的にはできませんが、僕が出会ってきた人たちの中からタイプ別にご紹介をしていきたいと思います。

■失敗トラウマ型
営業や企画系、それと製造系でも見られます。過去に大きな失敗をして周りから、とてつもなく詰められた人たちです。特に上司からも守ってもらえず責任を取らされた人たち、辛酸をなめた人たちです。

多くの体育会系の会社では、マネジメント方法としてこうした恐怖を植え付けるやりかたがあります。恐怖を植え付けられた人間は上司の言う事は聞きやすくなりますが、創造性をもがれ、言われたことしかしなくなります。

■ひたすらやる気なし型
あらゆる職業、職場に存在します。もう仕事に対する意欲を失った人たちです。意欲を失う理由は様々なです。趣味に生きる人。もうすぐ定年の人。出世コースから外れた人。会社があまりにも腐っていて改革を諦めた人。まもなく転職する人。

やる気がない理由は千差万別です。ただし、厳密には保守的なわけではなく、面倒な事をしたくないだけです。なので積極的に協力はしてくれなくても、別に反対はしていない人も多かったりします。もちろん自身に面倒がふりかかりそうになった瞬間から反対してくる可能性は大です。

■成果横取り型
営業系で見られます。仕事の進め方として、他人の成果に便乗したり横取りしたりすることを平然とできる人です。基本的に成功し続けるためになんでもやるタイプです。言い方を変えると成功するか失敗するかわからないと手を出しません。

自分で仕事をしたことがないため、リスクとリターンのバランスを体験的に理解できていません。そのため小さなリスクもとっていけないタイプです。結果がでるまでは反対派です。一定の成果が出てくると掌を返したように擦り寄ってくるタイプです。職位に関係なくいます。課長、部長、経営層、どこにでもいます。

本質的に保守なので面倒くさい相手です。ライバル的に思われると足をひっぱってくることすらあり得ますので、慎重な対応が必要になると思います。

■きめ細か型
技術職やCS系で多く出会います。仕事の性質上、石橋を叩くことを徹底的に教え込まれた人たちです。開発するにあたって完璧な製品を目指す人たちは、時に過剰なほどの完璧主義の徹底が弊害になり、保守的な方向に陥りがちです。CS系の人たちもクレームという繊細な問題を相手にしているため、クレームの発生要因となるようなアグレッシブな製品づくりやサービス展開を嫌う傾向にあります。

一方で合理的な主張には理解を示す人たちです。感情面での揺さぶりは聞きにくいかもしれませんが、データや科学的根拠については納得してくれるかもしれません。なお、失敗トラウマ型との合併症を引き起こしていると、感情面での対応も必要になってくる場合がありますので、一概には言えませんが。

ということで、保守的な人間のタイプ別解説でした。

次回からはこういった人たちへアグレッシブな提案を受け入れてもらうにはどのようにしていくべきなのかについて、解説していきたいと思います。

ということで、またあした。



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