『ラブホの上野さん』でもおなじみ!Twitterで20万人以上のフォロワー数を誇るラブホスタッフ上野さんが、アニメや漫画、文学作品から学び取れる、現実世界でも通用する"モテの極意"を解説します。参考になる点も、反面教師にしたい部分も、上野さんならではの冷静な目線でズバズバ切り取ります。オタクにモテるだけじゃない、普遍的なモテの真髄がそこにあるはず…!?
兄(と母)のために身売りをする妹ドゥーニャが金持ちから愛される理由
時はロシア革命前の帝政ロシアのサンクトペテルブルク。
物凄く簡単にこの時代のことを説明すると、格差が酷すぎて明日にも革命が起きそうな社会。今の日本も十分に閉塞感が漂っておりますが、それよりもさらに閉塞感に溢れた社会だとお考えいただければ幸いです。
さて、その町のボロ屋の屋根裏に住むラスコーリニコフは大学を追い出され、傍目から見れば自堕落な生活をしておりました。
しかし、何も彼はただゴロゴロしていたわけではありません(自称)。なんと彼の頭の中では緻密な殺人計画が練られていたのです(自称)。
そのターゲットは金貸しの老婆※。とんでもない高利貸しで、彼女に金を借りた人はみんな破綻していくという闇金ウシジマくん的な老婆でした
かくいうラスコーリニコフもそんな老婆に金を借りた人間の1人。そんな状況で彼は「あのババアは殺した方が社会的に良いんじゃないか?」という思想にたどり着きます。
しかし、こんなクズっぽいことを考えている彼が今日もこうして食事にありつけるのは妹のドゥーニャのお陰なのです。一応家庭教師っぽいこともしていたラスコーリニコフでしたが、そのメインの収入は親からの仕送り。そしてこの仕送りの出所は妹ドゥーニャが身を削って稼いでいるお金なのです。
ここがドゥーニャの金持ちから愛されるポイント。
いざとなったら身を削る、で御座います。
一応言っておきますが、私はクズな兄のために身を削れと言っているわけでは御座いませんし、自己犠牲が素晴らしいと言っているわけでも御座いません。
しかし、特に自分で一から会社を立ち上げたタイプの金持ちというのは、いつ自分が一文無しになるかという恐怖を常に抱えております。そして万が一そんな日が来てしまったら、自分と一緒に貧乏を耐えてくれる女性を求めているのです。
もしも自分の会社が倒産して、明日の食事もままならなくなった時、自分を見捨てて去っていてしまう女性ではなく「あなたが再起するまで、私が生活費くらいはなんとかするから!」と身を削ってくれる女性がいるからこそ安心して仕事に向き合えるもの。
そして「自分がもし破綻したら、彼女は水商売すらしかねない」という恐怖から仕事に対して今まで以上に真剣になれるのです。「私が風俗でも行って稼いでくるわ!」と言ってくれるであろう妻のことを思って、仕事に真剣になる。自分のために身を削ってくれる彼女に冷や飯を食べさせないために真剣になるのです。
しかし「金持ちと結婚したい!」と言ってはばからない女性はこの真逆であることがほとんど。金持ちの旦那が破産したら三行半を突きつける。そんな女性と結婚したいと思う男性はおりません。
「いざとなったら私がなんとかする」
そんな覚悟があるからこそ、本当に「いざ」という場面が来ない。
そんな風にお考え頂ければ幸いです。
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彼女は質屋なので、金利が高いというよりは、質草を安く買い叩くタイプ。
いずれにしても借主からしたらたまったものではないケチ。
唯一の美徳は、ウシジマくんと違って担保を取るので取り立てがないこと。