まだ続けられそうなので続けようと思います
ニュートが保護した日本の河童。知り合いであるその河童の三太の元に、三太への土産であるキュウリとニュートへの土産を持って向かう。
ニュートが保護している魔法生物達が住まう土地に入り、とりあえずニュートの場所を魔道具の地図で確認する。
魔道具である地図上に映し出されるニュートの居場所。地図に従って進んだ先ではニュートが三太と喋っている真っ最中だった。
話しかけると此方に気付いたニュートと三太が、ゲラート、と嬉しそうに俺の名を言う。
とりあえず河童の三太とニュートに話を聞くことにすると、日本に旅行に行っていたニュートが魔法族に追われている三太を保護し、検知不可能拡大呪文が使われているトランクに隠したことがニュートと三太の出会いだったらしい。
河童の三太が言うには川で大人しく過ごしていたら突然魔法使いに襲われてビックリして、俺に連絡できる魔道具を川に落としてしまい、助けを呼ぶことができないまま、追われて逃げていたようだ。
俺が三太に渡していた守りの魔法が込められたネックレスは落とさなかったので、魔法使いから魔法を放たれても無事だった三太。
それでも逃げていたのは魔法使いと戦うことに抵抗があったからだった河童の三太は、逃げた先でニュートと出会う。
三太がニュートと出会ったのは偶然だったが、ニュートに助けてもらったことには感謝をしていた三太は、お礼として河童の薬をニュートに渡していたようである。
ニュートに三太が保護された理由を知ることはできたが、河童の三太を狙った魔法使いの目的がわかっていない。
三太に許可をもらってから開心術を使って記憶を読み取ると魔法使いは三太を殺すつもりで魔法を使っていた。
俺が渡した守りの魔法が込められたネックレスが無かったら三太は間違いなく死んでいただろう。
そのことをニュートに伝えると、ニュートは凄まじく怒っていて今にも三太を狙っていた魔法使いの元に突撃していきそうだった。
三太を狙っていた魔法使いの居場所がわかっていないから向かっていないだけで、居場所がわかればニュートは直ぐに突撃していくだろう。
相変わらずニュートは魔法生物が好きで大切にしていることがよくわかる。
三太が逃げた先で出会えた相手がニュートだったことは三太にとって幸運だった。
しかしニュートも歳が歳なので河童の三太を狙った魔法使いを追うことは難しい。
流石に年齢的にニュートに無理をさせるわけにはいかないのでニュートを落ち着かせておき、三太に土産のキュウリを渡しておく。
俺が土産としてしっかり選んで買ってきたキュウリをかじって喜んでいる河童の三太は、このキュウリは美味いぞゲラート、と嬉しそうに笑っていた。
ニュートにも買っておいた土産を渡しておくと、そうだ、お客さんが来たらお茶を用意しないと、と言い出して慌てて紅茶を用意しようとしていたニュート。
慌てているニュートに任せるのは不安だったので手伝うことに決めた俺は、ニュートと一緒に紅茶を用意した。
紅茶を用意することには慣れていないようだったニュートに指示したり手伝いながら用意した紅茶は普通に飲める味わいになっていたので問題はない。
紅茶に合う菓子をバックパックから取り出して用意しておき、杖なし魔法で呼び寄せた机に菓子と紅茶を置き、同じく呼び寄せた椅子に座る。
3つ用意した椅子にニュートと三太も座った。一息ついてこれからのことを話し合うと、しばらく日本に戻るつもりはない、と言った河童の三太は、ニュートの世話になるつもりらしい。
ニュートも三太をしばらく保護するつもりのようで、この土地に河童の三太が過ごしやすい環境を作っておくようだ。
三太のことはニュートに任せておけば問題ないだろう。俺がやるべきことは、河童の三太を狙っていた魔法使いを捕まえることだな。
容赦なく三太を殺害しようとしていた魔法使いには他にも余罪がありそうだ。
魔道具の地図で三太を狙っていた魔法使いの居場所を確認して向かうと、まだ日本国内に居た河童の三太を狙っていた魔法使い。
杖なしの無言魔法で武装解除の呪文を使って魔法使いの杖を奪い取り、杖なし魔法で動きを止めておくと、馬鹿な何故グリンデルバルドが、と言ってきた魔法使いは俺のことを知っているようである。
魔法使いが河童の三太を狙った理由を知るために開心術を使うと、色々なことを知ることができた。
どうやらこの魔法使いは、ある組織の一員であるらしく、組織の目的は不老不死を追い求めることであり、様々な分野から不老不死に至る道を探しているようだ。
日本担当であったこの魔法使いはまず最初に河童の薬を求めていたようで、河童の三太を殺して奪い取るつもりだったらしい。
そして、不老不死に関する伝説がある日本の人魚を捕らえることを最終的な目的としていた。
人魚の八尾に迷惑がかかる前に魔法使いを捕らえることができて良かったと俺は思う。
研究成果で頭部だけが老けていない組織の長は不完全な不老不死を手に入れており、現在は完全な不老不死を求めて部下達を動かしている。
そして死を克服する為に死の秘宝を求める長の指示に従っている部下達は、3つの死の秘宝を追い求めていた。
この組織が違法なことを山程やっていることは確かであり、構成員は全員アズカバン行きになりそうな犯罪を幾つも行っていることは間違いない。
とりあえずこの魔法使いを魔法省に引き渡しておくとしよう。色々と被害が広がる前に、組織に所属する他の魔法使いも捕らえる必要がありそうだ。
という訳で新しく捕らえた組織の魔法使いに開心術を使い、記憶を覗いて情報を入手した。
モーフィン・ゴーントが所持していた死の秘宝である蘇りの石は既に長の元にあるようで、ゴーント家に代々受け継がれてきた蘇りの石は組織の一員によって奪われていたようだ。
その際にモーフィン・ゴーントは殺害されているようであり、死体すらも消されて残っていない。
死の秘宝の1つである透明マントはポッター家が所持していたようだが、それすらも組織に奪われたようである。
幸いと言っていいのかポッター家には死人は出ていなかった。しかし組織が繰り出した魔法によって複数の呪いを受けたジェームズ・ポッターが聖マンゴに運ばれたらしい。
活発に動いている組織を止める為に、重要な情報を握っていた組織の幹部を捕まえて全ての情報を吐かせ、秘密の守り人であった幹部によって隠されていた組織の長の拠点へと向かった。
強力な盾の呪文が使われていた門を杖なし魔法を使って破壊して敷地内に侵入。入り口の扉も破壊して立派な屋敷に入り込み、現れる魔法使い達を杖なし魔法で倒して突き進む。
30を越える魔法使いを倒したところで強力な魔法が使われている扉を発見。杖なし魔法で破壊して部屋の中に入り込むと、中には組織の長が居た。
老いていない頭部だけを露にしていて、両手には手袋をはめて手を隠しており、身体はローブに覆われている組織の長。
お前がニワトコの杖を持っているのは知っているぞグリンデルバルド、それを渡してもらおうか、と言った組織の長は杖を構える。
「どこでそれを知ったのか気になるところだが、貴様のような奴に渡すつもりはない」
そう言い切った俺は長の杖から連続で放たれた魔法を杖なし魔法で弾いていった。
死を与える許されざる呪文を使った長の杖から緑の閃光が放たれていく。
当たれば死は免れないその呪文を杖なし魔法で自らの身体の動きを高速化させ、容易く避ける。
そのまま長が捉えきれない速度で接近していき、組織の長の杖を素手でへし折った。
こんなに容易く杖を折られるとは思っていなかったのか茫然としていた組織の長。
とりあえず隙だらけだが、それでも容赦をするつもりはない。
杖なし魔法で長の動きを封じ、意識を失わせてから死の秘宝を回収しておく。
魔法省に連絡して組織の長と30名以上の構成員を捕らえていることを伝えると、直ぐに派遣されてきた魔法省の魔法使い達。
お手柄ですねグリンデルバルド先生、と言ってきた魔法省の魔法使いの1人はホグワーツの卒業生であったようだ。
魔法省の魔法使い達が組織の長と構成員達を拘束し、魔法省まで連れていく。
回収しておいた死の秘宝である蘇りの石と透明マントをホグワーツの卒業生である魔法使いに渡しておくと、しばらく魔法省で保管しますが、持ち主がわかれば渡しておきますね、と言ったホグワーツの卒業生。
それから数日後、死の秘宝を預けたホグワーツの卒業生である魔法使いから、蘇りの石と透明マントが魔法省の保管庫から盗まれました、と連絡が入る。
恐らくは魔法省内部の人間による犯行で、公にしたくない魔法省は秘密裏に解決しようとしているが2つの死の秘宝を見付けられていないらしい。
グリンデルバルド先生なら見付けられるんじゃないかと思って連絡しました、と言ってきたホグワーツの卒業生は俺に死の秘宝を見付けてほしいようだ。
魔道具である地図で死の秘宝の現在地を確認すると、魔法省からは遠く離れた場所にあることがわかった。
杖なし魔法で透明になって空を飛んで2つの死の秘宝がある場所にまで向かうと、とある一軒家に辿り着く。
空き家であるようで人の気配はない。しかし死の秘宝は間違いなくこの家の中にある。
杖なし魔法で玄関の鍵を開けて内部に入り込むと、強力な魔法が使われて封鎖されている扉を発見。
魔法を解いて扉を開けると机の上には、蘇りの石と透明マントが置いてあったが、2つの死の秘宝には強力な呪いがかけられていた。
強力な呪いを解呪し、蘇りの石と透明マントを回収したところで魔法省の魔法使いが現れる。
それを此方に渡すんだ、と言ってきた魔法省の魔法使いは、呼んでもいないのにピンポイントでこの場所に現れた。
どう考えても怪しい。
直感に従って杖なし魔法で拘束して開心術を使うと、この魔法使いが魔法省の保管庫から死の秘宝を盗んだことがわかった。
死の秘宝を盗んだ魔法使いを失神させておき、魔法省に連絡すると直ぐ様現れた魔法省に所属する魔法使い達。
とりあえず回収した死の秘宝と、魔法省内部で窃盗をした魔法省の魔法使いを引き渡しておく。
度々すみませんグリンデルバルド先生、と言った魔法省の魔法使いであるホグワーツの卒業生。
俺が捕らえたこの魔法使いをどうするのか聞いてみると、魔法省内部で魔法使いが行った窃盗という犯罪に相応しい刑罰が与えられるようだ。
死の秘宝を保管する保管庫には厳重な警備をしておくようだが、それでも不安が残るらしく、ホグワーツの卒業生である魔法使いが、グリンデルバルド先生に守りの魔法を使ってほしいんですが、と言ってくる。
流石に死の秘宝を何回も探しにいく事態は俺も避けたいので元生徒の頼みを引き受けた俺は、魔法省の保管庫に行って、死の秘宝を保管する場所に強力な守りの魔法をかけておいた。
死の秘宝を持ち主に返したい時は俺を呼ぶように言うと、了承した魔法省の魔法使い達。
透明マントはポッター家に返却するだろうが、蘇りの石を所持していたゴーント家は、モーフィン・ゴーントが死亡している。
ゴーント家の血筋としてはトムが唯一の生き残りだが、トムはゴーント家と関わりたくないようだったから、ゴーント家の血筋だと名乗り出たりはしない筈だ。
そうなると蘇りの石はどうなるんだろうな。
そんなことを思っている間に聖マンゴを退院したジェームズ・ポッターが透明マントの返却を求めてきたようで、俺は魔法を解く為に魔法省の保管庫に向かうことになった。
魔法省としても死の秘宝なんて物は、いつまでも保管しておきたい代物ではないようで、早めに返却しておきたい、と言っていた魔法省の魔法使いは多かったらしい。
透明マントをポッター家に返却するついでとばかりに、何故か俺に渡された蘇りの石。
魔法省に所属しているホグワーツの卒業生達で根回しをして、持ち主が死亡している死の秘宝を俺に預けることに決めたようである。
死の秘宝の蘇りの石を預かることになった俺は、前から持っていたニワトコの杖と、新しく預かった蘇りの石、合計で2つの死の秘宝を所持することになった。
透明マントも加われば全ての死の秘宝を手にすることになるが、特に興味はないので俺は透明マントを狙ったりはしない。
日本の人魚である八尾の肉を食べたことで不老不死に近い状態になっている俺は、今更3つの死の秘宝で死を遠ざける必要もなく、死からは遠い存在になっている。
魔法省内部の魔法使いによる死の秘宝の窃盗なんてことが起こらなければ、俺に死の秘宝を預ける必要もなかった筈だ。
俺が死の秘宝なんて物に興味がないことを魔法省に務めるホグワーツの卒業生達は知っていたからこそ、悪用することがない俺に蘇りの石を預けたのだろう。
預けられた蘇りの石は検知不可能拡大呪文を使ったバックパックにしまっておくことにしたが、所持品が凄まじいことになっている気がするな。
ホグワーツ創立者の遺品であるスリザリンのロケットに、伝説の死の秘宝、ニワトコの杖に蘇りの石の2つ。
どれか1つでも値段をつけるなら凄まじい金額となることは間違いない。
欲しがる奴は幾らでもいる筈だから、一応警戒しておくとしよう。危うかった頃のトムなら確実に狙ってきただろうが、今のトムなら問題ないことは確かだ。
校長のアルバス以外に俺が相談しておくとしたらトムを選ぶ程度には信頼できる。
という訳でトムにも俺が貴重な品を持っていることを教えておいたが、流石はグリンデルバルド先生ですね、と少年の頃のように目を輝かせていたトム。
サラザール・スリザリンの遺品も伝説の死の秘宝も、やはりグリンデルバルド先生にこそ相応しいということではないでしょうか、と言ったトムは満面の笑みを浮かべている。
本心からそう言っているトムに奪う気は無さそうだが、もし将来ポッター家の魔法使いがホグワーツに入学して透明マントを悪用していたら、トムは罰則として透明マントを奪って俺に透明マントを献上してきそうな気がした。
透明マントは必要ないぞ、と俺が言うと、そうですか、グリンデルバルド先生に3つ目の死の秘宝を献上したかったんですが、と残念そうなトムは、やはり透明マントを俺に献上しようと考えていたらしい。
先に釘を刺していなければ透明マントまでトムに渡されることになっていたことは確実だ。
透明マントを持っているジェームズ・ポッターの子どもがホグワーツに通う学生になったら、学生ができる範囲で透明マントを悪用することも確実だろう。
透明マントを回収する時に確認しておいたが透明になっても熱は消せないので熱を感知することができれば、発見することは難しいことではない。
死の秘宝である透明マントを使って透明になった相手の熱を感知して発見することができる眼鏡を作っておくと、将来役立ちそうな気がするので作っておくとしよう。
とはいえ必要になるのは10年以上先になりそうだ。ジェームズ・ポッターの子どもはまだ生まれてもいないからな。
ジェームズ・ポッターの子どもについては婚約者がいるのでいずれ生まれてくるだろう。
俺個人としては、そんなことよりもセブルスとリリー・エバンズの結婚式がいつになるかが気になるところだ。
魔法薬学者として有名になっているセブルスは順調に名を上げており、魔法省から正式に魔法薬の調合を頼まれることも増えているらしい。
内容を修正した新しい魔法薬学の教科書も書かないかと言われているセブルスは魔法薬学者でも優秀だと考えられているようだ。
セブルスが正当に評価されている理由としては、マルフォイ家やブラック家がセブルスの後ろ楯となっていることも大きいだろう。
魔法界の名家の力というのは馬鹿にできないものである。セブルスはスリザリンでも優秀な生徒であり、先輩には可愛がられて、後輩には慕われていた。
ホグワーツで得たコネを使っている生徒は多いが、気に入られていたセブルスはかなりの名家と繋がりがあるようで、魔法薬学者として仕事に困ることはないそうだ。
稼ぎに稼いでいる魔法薬学者となったセブルスは、リリー・エバンズとの結婚もそろそろ考えているようだが、結婚式の会場を選ぶことに手間取っているらしい。
結婚式の会場はルシウス・マルフォイがセブルスの為に、妻のナルシッサ・マルフォイと一緒に幾つか選んでくれたらしく、どれも立派な場所であったようだ。
セブルスの今の財力ならどこでも問題はないようだが、リリー・エバンズが選んだ場所にしたいと考えているセブルスは、彼女が選ぶまで待っているようである。
まあ、結婚式の会場を選ぶという幸せな悩みではあるが、真剣に悩んでいるであろうセブルスとリリー・エバンズの2人を茶化したりはしない。
セブルスとリリー・エバンズは何も問題なく、これからも2人で幸せに過ごしていくだろう。
それがわかったことは悪いことではないな。ホグワーツの生徒だったセブルスとリリー・エバンズには幸せになってもらいたいと俺は考えている。
いたいけな1年生だったセブルスが成長し、ホグワーツを卒業して魔法薬学者となり、今では結婚まで秒読みとなるとは、時が経つのは早いものだ。
結婚式に着ていく正装も既に用意してあるので、いつ結婚式に呼ばれても問題はない。
楽しみに待っておくとしよう。
ホグワーツの休暇が終わり、生徒達がホグワーツへと戻ってくる。今日も魔法生物飼育学の教師として頑張らせてもらうとするか。
授業を行っていくと生徒達から質問が多かったが、1人1人順番に質問に答えておく。
良い質問をしてきた生徒には加点もしておくと、とても喜んでいたその寮の生徒達。
5年生の生徒達の合同授業が終わった後に、相談室に向かうと今日は珍しく数が少ないようで、1人の生徒だけが相談室の前に立っていた。
その生徒はギルデロイ・ロックハートであり、特に悩みが無さそうだったが相談室に招き入れ、紅茶と茶菓子を用意して椅子に座らせると相談内容を話し始めたギルデロイ・ロックハート。
校内新聞のネタになりそうなものがないんですグリンデルバルド先生、と言ってきたギルデロイ・ロックハートは校内新聞に書くことがなくて困っていたらしい。
俺が過去に旅をしていた時のことで話せる内容を話しておくと、やっぱりグリンデルバルド先生に相談して正解でした、校内新聞はそれでいきましょう、と言ったギルデロイ・ロックハートは嬉しそうに笑う。
相談室から立ち去る前に、将来グリンデルバルド先生が冒険してきた内容を本にしたいんですがいいでしょうか、と聞いてきたギルデロイ・ロックハートに、脚色しないなら構わないと答えておいた。
ありがとうございますグリンデルバルド先生、と深々と頭を下げて立ち去っていったギルデロイ・ロックハート。
5年生にもなればホグワーツを卒業した後の進路を考えている生徒も多いが、ギルデロイ・ロックハートはジャーナリストになると1年生の頃から決めていたようだ。
まあ、詐欺師になるよりかは真っ当な道だと言えるだろう。
将来ギルデロイ・ロックハートが書いた本や記事を読むことになるかもしれないが、あれだけ面白い文章が書けるなら結構売れそうな気がする。
ベストセラー作家としてギルデロイ・ロックハートは、ホグワーツの外でも人気者になることができるかもしれない。
それは悪いことではないな。
他者の功績を奪うのではなく、正確に他者が成したことを伝えるジャーナリストになるであろうギルデロイ・ロックハートが正しい道を進んでいることは確かだ。
ホグワーツの生徒が間違った道に進まなかったことは教師として素直に喜べることでもある。
ギルデロイ・ロックハートはジェームズ・ポッターやシリウス・ブラックのような問題児達とは違うようで良かった。
とはいえまだ安心はできない。ホグワーツを卒業してから問題を起こしたハグリッドという例があるからだ。
卒業してからが肝心だな。
ギルデロイ・ロックハートが間違った道に進まないことを願っておくとしよう。
アルバスとトムがたまに開いているお茶会に参加することになり、緑茶と和菓子を用意するように頼まれた。
色々な和菓子と緑茶を用意して校長室に向かい、校長室に入る為の合言葉を言う。今日の合言葉はアップルパイだ。
校長室の机に皿に乗せた数多くの和菓子を置いていくと現れたアルバスとトム。
緑茶を用意して椅子に座ったアルバスとトムの前に置いておくと、和菓子を幾つか摘まんで緑茶を飲んだ2人。
アルバスは大福がお気に入りで、トムは葛餅が気に入っている。2人が好きな和菓子を多目に用意しておいたが、アルバスとトムは喜んでいるようだ。
用意した和菓子がそれなりに減ってきた頃、アルバスから話を切り出してきた。
魔法薬学のスラグホーンが後数年以内に教師を辞めると言ってきているようで、後任の魔法薬学の教師がまだ決まっていないらしい。
俺とトムなら魔法薬学も教えることができるので、穴埋めをしてもらいたいと頼んできたアルバス。
生徒達が困らないように穴埋めをすることは構わないと答えた俺とトム。
担当科目以外に魔法薬学を教えることは嫌じゃないが、割り振りを考えなければいけないな。
闇の魔術に対する防衛術を教えている忙しいトムよりも俺の方が多目に引き受けた方が良さそうだ。
事前に辞めることを報告しているスラグホーンは引き継ぎをしっかりするつもりなので、夜逃げをされるよりかは良いだろう。
教師を辞めないでいてくれるのが1番良いんじゃがな、と言ったアルバスはスラグホーンが教師を辞めることを残念に思っているようである。
問題児だったジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックが、トラウマになってしまっているスラグホーンは、問題児達の子どもが入学してくる前にホグワーツから離れたいと考えていることは間違いない。
自分の担当する魔法薬学で退学処分になるようなことを仕出かしたジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックの子どもとは、絶対に会いたくないと考えているスラグホーン。
担当科目だった魔法薬学でジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックに問題行動を起こされ、スラグホーンは教師として監督責任も追求されたらしい。
経歴に傷がつくようなことを嫌うスラグホーンは、どうしようもない問題児達のせいで自分が嫌な思いをしたくないとも考えているようだ。
人狼治療薬で勲章を貰ったことで満足していたスラグホーンは、隠居して静かに暮らしたいとも考えていたようである。
教師を辞めることを残念に思っていても、そんなスラグホーンをアルバスは無理に引き留めようとはしていなかった。
校長として教師個人の意思は尊重すると決めているアルバスは、良い校長なのだろう。
話が終わり、お茶会も終わったところで解散することになったが、今度はトムに呼び止められて話すことになる。
トムに生徒達が決闘クラブを開くことを頼んできたらしいが、どうやらトムは俺に手伝いをしてほしいらしい。
生徒達に見本として決闘を見せる時に、トムは俺に相手をしてもらいたいようだ。
予定は空いているので引き受けよう、と俺が了承すると物凄く喜んでいたトム。
それからしばらくして、決闘クラブに参加することになった俺はトムと対峙していた。
トムがいつも肌身離さず持っているネックレスは外してもらっているから、対等な条件での決闘となるだろう。
決闘の前はお辞儀をするんだよ、と生徒達に言いながら、綺麗なお辞儀を見せたトムに合わせて、俺もお辞儀をしておく。
そして互いに杖を構えてから決闘が始まる。俺が使う杖はニワトコの杖ではなく、以前河童の三太を狙っていた魔法使いから武装解除で奪った杖だ。
トムが連続で放つ魔法を上に弾き上げていき、手早く放った武装解除の魔法でトムの杖だけを奪い取り、決闘を終わらせた。
生徒達から歓声が上がり、トムに杖を返すと、やはりグリンデルバルド先生は素晴らしい、とトムは嬉しそうに笑う。
決闘の見本を見せてからは、生徒達の決闘をトムと俺で見ていき、危険な魔法を使っていないか、しっかりと監視しておく。
武装解除の魔法で吹っ飛ばされて壁にぶつかり、鼻血を出した生徒が何人か出たが、魔法で治療しておいたので問題はない。
特に大怪我をする生徒が出なかったので、今回の決闘クラブは成功だと言えるだろう。
生徒達も普段の授業とはまた違う魔法の使い方を覚えることができて喜んでいたな。
また決闘クラブを開いても悪くはないかもしれない。
決闘クラブには教師が付き添う必要はありそうだ。俺やトム以外にも予定が空いている教師が居れば頼んでみるとしよう。
生徒達との決闘クラブも終わり、小さな杖に銀色の蛇が絡み付いているネックレスを首にかけていたトム。
ホグワーツの学生だった頃のトムに俺が渡したネックレスを、トムは今も大事にしているようだ。
何十年も前に渡したものを未だに大事にしてもらえているということは意外と嬉しいものだな。
トムと会話しながらホグワーツの校内を歩いていくと、懐かしい記憶が蘇ってきた。
過去にあった出来事を話してみると、そんなこともありましたねグリンデルバルド先生、と懐かしそうにしていたトム。
まだトムが学生時代のことを話していくと、グリンデルバルド先生に覚えていてもらって嬉しいですよ、とトムは笑う。
ホグワーツの教師になれて良かったと思います、尊敬するグリンデルバルド先生と同僚になれましたし、闇の魔術に対する防衛術の教師にもなれましたからね、と言ったトムは、とても嬉しそうな顔をしていた。
生徒だったトムが間違った道に進むことがなくて本当に良かったと俺は思う。
トムがヴォルデモートと名を変えることがなく、ハリー・ポッターが英雄になることがない。
そんな世界があっても悪くはないだろうさ。
原作と違う点
ニュート・スキャマンダーが魔法生物学者を引退していない
不老不死を求めている魔法使いの組織が存在していて、日本の河童の薬を狙っていた
グリンデルバルドによって河童を狙っていた魔法使いが倒されて魔法省に引き渡される
リドル家が殺害されておらず、トムがモーフィン・ゴーントに罪を被せることもなく、モーフィン・ゴーントはアズカバン送りになっていなかったが、不老不死を求める魔法使いの組織によってモーフィン・ゴーントが殺害されて死の秘宝である蘇りの石が奪われる
不老不死を求める魔法使いの組織によってポッター家から死の秘宝である透明マントが奪われ、ジェームズ・ポッターが呪いを受けて聖マンゴに運ばれる
不老不死を求める組織が長と構成員がグリンデルバルドに倒されて壊滅し、魔法省に引き渡されて2つの死の秘宝を魔法省が回収
魔法省の保管庫から蘇りの石と透明マントが盗まれる
グリンデルバルドによって蘇りの石と透明マントが発見されて、窃盗犯であった魔法省の魔法使いもグリンデルバルドによって捕まった
透明マントはポッター家に返されたが、蘇りの石は持ち主が死亡しており、魔法省での保管には不安があったことでグリンデルバルドに蘇りの石は引き渡される
グリンデルバルドが2つの死の秘宝を所持することになった