うずらの卵とワクチンと
先日、給食に出てきた「うずらの卵」を喉に詰まらせて小学1年生の児童が死亡し、学校給食でうずらの卵の使用を控えるというニュースがありました。
ここでのポイントは、全て状況が違うという事です。
まずは「因果関係」「相関関係」「前後関係」を理解しましょう。
この画像に合わせると、
うずらの卵 → 相関関係
うずらの卵自体に害はないが、形状上、喉に詰まらせやすい。
高齢者施設でお餅を提供しない、と同じ考え方ですね。
もちろん注意喚起や加工次第で今後の提供は可能なので、うずらの卵が流通停止になる事はありません。
生レバー → 因果関係
生レバー自体に害があり、不特定多数に被害が生じる事が判明したため
2012年に提供禁止となった。
ワクチン → 前後関係
死亡原因に関わらず、過去に接種歴があれば全員が対象となる。
「パンを食べた人間は100%死亡する」と同レベル。
令和6年1月26日開催
ちなみに厚労省の見解はこちら。
新型コロナワクチン接種開始後から対象期間の令和5年10月29日までにおいて、ファイザー社とモデルナ社のオミクロン株対応1価ワクチン(XBB.1.5)、武田社ワクチン(ノババックス)接種後の副反応疑いとして報告された事例について議論されました。
いずれのワクチンも、これまでの報告によって、死亡、心筋炎・心膜炎、小児及び乳幼児へのワクチン接種後の状況、ワクチン接種後の健康状況調査、ワクチン接種後の遷延する症状に関する実態調査に係る検討を含め、現時点でワクチン接種によるベネフィットがリスクを上回ると考えられ、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないと評価されました。
先ほどの「うずらの卵」に合わせると「ワクチンの"成分"に原因があるのではなく、人によっては健康状態を損ねる場合もある」という考え方なので相関関係はあれど因果関係が証明されてないので継続という見解です。
「それを遺族に言えるのか!」という声もあるでしょうが、マクロの話をしている時にミクロの事例を出されても議論になりません。
個人的には「うずらの卵に限らず喉に詰まらせる事は一定数あるだろうから、一律禁止のような極端な対応ではなく指導での再発防止に繋げてほしい」と思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?