いま旬 「校舎との思い出を残したい」
- 2024年03月06日
2024年2月27日放送
みなさんの母校は今も残っていますか?
文部科学省によると現在、全国の公立小・中学校のおよそ半数が、建設から40年以上経過した校舎を使っています。
老朽化を理由に建て替えるか、補強される校舎が多くなるなか、高松市内にある小学校は、補強しながら60年にわたって大切に使われていました。そんな学校も今年の夏ついに建て替えることになりました。
取り壊される校舎、地域にとっての価値を見つめました。
校舎との思い出を作りたい
高松市香南町にある香南小学校は、校舎が老朽化したため、今年の夏には新校舎へ移転することが決まっています。
そこで児童会の6年生で結成したのが「校舎との思い出いっぱい作ろう会」です。
学校の歴史や校舎の特徴を知ってもらい、楽しみながら学校のことを覚えてもらおうと、校舎にまつわる謎解きイベントを企画しました。
小学校の特徴を活かしたクイズ
児童会会長の見藤みなみさんは何気ない学校の風景をクイズにしました。
校舎の前に設置された「水道の蛇口の数を数えて」というものです。
香南小学校よりも蛇口が多いところはなかなかないので、特徴として使えるなと思いました。
狭い間隔でたくさんの蛇口が並んでいます。その数99個。
なぜこんなにあるのかというと、虫歯予防として児童全員で歯磨きを行うためだったんです。
その取り組みは高く評価され全国でも表彰されたほどでした。
当時のことをよく知るのが、地元の資料館の館長 側瀬充洋さんです。
側瀬さんは実際に全校児童で一斉に行う歯磨きを経験しています。
歯磨き体操と呼んで全員で歯磨きをしていました。その体操は今も覚えています。
側瀬さんが歯を磨いている写真も残っていました。
資料館には、他にも卒業生の学芸員がいて、建て替えを前に、学校から借りた写真を使った展示会を開催しました。
予定していた会期を延長するほど、地元の人の反響が大きかったそうです。
小学校の特徴を活かしたクイズ
60年の歴史を感じるクイズもあります。
香南小学校が誕生するきっかけとなった、小学校統合の問題です。
考えたのは児童会の池内旭さんです。
池内さんの父親や祖父も香南小学校を卒業しています。
家族で話題にあがった学校の合併に関するクイズを作りました。
低学年はなにも知らないまま新校舎に行ってしまうのは寂しいなと思ったので、この歴史を知って欲しいという思いがありました。
池内さんのように世代を超えて小学校に通っている家族は他にもいます。
PTAの会長・副会長を務める2人も卒業生です。
在校生だけでなく、卒業生にも校舎との思い出を大切にしてもらおうと、多くの人が帰省するお盆休みに教室などを開放し校舎を懐かしんでもらえるような企画の計画を、学校と一緒に進めています。
最後に校舎を一目見ておきたいという方は多くいると思うので、PTAとしてもできることは最大限努力したいなと思っています。
橋本キャスターのひとこと
在校生だけでなく卒業生も校舎を懐かしんでイベントを開くなど活動されていることに驚きました。
小学校の思い出を聞くと笑顔で話してくれる姿を見て、地域にとって小学校はとても大切な存在なんだと感じました。取材をしていく中で、私も母校の小学校は今どうなっているんだろうと見に行きたくなりました。
みなさんも故郷の学び舎を懐かしんでいただけたら嬉しいです。
※なお掲載している情報は放送当時のものです。