中国の最も重要な会議の1つである、全人代(全国人民代表大会)が5日開幕し、李強首相は、2024年の経済成長率の目標を5%前後にすると表明した。
李強氏による演説は、5日午前中に終了し、会場からは続々と参加者が出てきている。
焦点の中国経済について、政府は安定的な成長を目指す考えを2024年も強調した。
中国・李強首相は「経済の質の効果的向上と、量の適正な拡大の実現を継続的に進め、中国式現代化で強国建設と民族復興の偉業を、全面的に推し進めなければならない」と述べ、2024年の経済成長率の目標を5%前後にすると表明した。
一方で、李強氏は「中国経済は好転しても、多くの困難と試練に直面していて、目標の達成は容易ではない」と語り、2024年だけで1兆元、日本円で20兆円余りに及ぶ特別国債を数年間にわたって発行することを明らかにした。
また、台湾問題については「祖国統一の大業を成し遂げる」と強調する一方、中華民族の利益を維持し、「融和的な発展を深める」とも述べた。