教授
土佐 秀里
トサ ヒデサト
- 所属
- 文学部 日本文学科
- 研究分野
- 日本上代文学
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研究・教育活動
学位
博士(文学) (2020年0月 國學院大學)
修士(文学)研究テーマ
万葉集を中心とする日本上代文学の研究 とくに律令国家体制のなかの「歌」の機能と意味についての研究
作品読解・表記と訓読・語の意味などについて毎年論文を執筆・公刊している。
論文
有間皇子の「挽歌」と田横の故事ー挽歌の「歌の意」と部立の構想ー(2021/05/15)
「靡合歓木」考ー万葉集巻十一・二七五二番歌の訓読再考ー(2021/03/10)
著書
律令国家と言語文化(2020/02/22)
「東京文学散歩」(2014/03/01)
教員からのメッセージ
万葉集は謎だらけである。書名からしてよくわからない。「萬」であるべきか、「万」でもよいのか。「葉」とは、「歌」なのか、それとも「時代」なのか。だいいち、「集」とは何の集なのか。和歌集でいいのか。(でも漢詩も手紙もショートストーリーも載ってるし。) 中身も謎だらけで、東の野に立った「炎」とは、水蒸気なのか、太陽の光なのか(たき火だという説もある)。「紫のにほへる妹」とは、紫色のイメージなのか、それともムラサキの「白い花」のイメージなのか。「衣干したり天の香具山」とあるが、なぜ衣を干すと、「夏が来た」とわかるのか。春は洗濯物を干さないのか。そもそも山のどこに、どう衣を干すというのか。頂上か、中腹か。木の枝に干すのか。…さっぱりわからない。 もう20年以上も万葉集を読んでいる(ふりをしている)が、いまだによくわからないことだらけで、困ってしまう。いや、むしろ、だんだん謎が深まっているような気もする。誰か助けると思って、いっしょに謎を解いてくれませんか。