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ヘイリー氏、敗退してもトランプ氏支持しない可能性も-党誓約に抵抗

  • スーパーチューズデー後も7月の党大会まで戦う可能性に含み
  • 「かつての共和党全国委員会ではない」、トランプ氏の裁判費用負担
首都ワシントンで遊説するヘイリー氏(1日)
首都ワシントンで遊説するヘイリー氏(1日) Photographer: Graeme Sloan/Bloomberg

11月の大統領選に向けた共和党の候補指名争いでトランプ前大統領に大きく差を付けられているヘイリー元国連大使は、敗退してもトランプ氏を支持しない可能性を示唆した。共和党全国委員会(RNC)に誓った党候補を支持するとの約束は、もはや拘束力を持たないとヘイリー氏は述べた。

  ヘイリー氏は3日に放映されたNBCとのインタビューで「どう決断するかは自分で決めるつもりだ」と表明。「しかし今それを考えているのではない」と述べた。

  「RNCはもはや、かつてのRNCではない」とヘイリー氏。トランプ氏が義理の娘ララ・トランプ氏をRNC委員長に推薦して以来、ヘイリー氏はRNC批判を続けている。トランプ氏は先月、2020年の大統領選挙でトランプ氏が勝利したとの主張を支持するマイケル・ワトリー氏とララ・トランプ氏がRNCの共同委員長に就任するだろうと述べている。

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  リアルクリアポリティクスの全国世論調査平均によると、トランプ氏は指名争いでヘイリー氏を64ポイントリードしている。

  共和党の指名候補争いは予備選・党員集会が集中する5日の「スーパーチューズデー」に焦点が移るが、ヘイリー氏はそれまで選挙戦を続けると宣言している。

  同氏は3日、自分の「競争力が続くかどうかは」献金と投票が決めると発言。7月の共和党大会まで戦い続ける可能性に含みを持たせた。

  「私が前に進んでいくことを有権者が望むなら、それを行動で示すだろう」とヘイリー氏。「投票によって、そして献金によって示すだろう」と続けた。

  ヘイリー氏はこれまで、RNCの資金がトランプ氏の「裏金」として裁判費用に充当されているとして公に非難している。RNCは2023年に8700万ドル(約131億円)を集め、年末の時点での手元資金は800万ドルだった。一方の民主党全国委員会(DNC)は1億2000万ドルを調達し、2000万ドルを残して新年を迎えた。

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原題:Haley Casts Doubt on GOP Nominee Pledge After Trump’s Power Play(抜粋)

 

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