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親しみやすいメロディーで愛されている明治チェルシーの唄は、時代とともに受け継がれてきました。

明治チェルシーの唄

作詞 安井かずみ
作曲 小林亜星

  1. なつかしい人に出逢ったような
    やさしいたよりが いまとどいた
    忘れかけていた幸せ
    あなたにも わけてあげたい
    ホラ、チェルシー
    もひとつチェルシー
  2. 小さな願いが かなったときの
    うれしい気持ちは もうかくせない
    歌いたくなるよな1日
    みんなにも わけてあげたい
    ホラ、チェルシー
    もひとつチェルシー
  3. 口笛ふきたい 胸をおさえて
    この手のなかには 愛の夢が
    わたしにはわかる 明日が
    楽しさを わけてあげたい
    ホラ、チェルシー
    もひとつチェルシー

02

この名曲を作った小林亜星さんに作曲当時のエピソードをうかがってみました。

「まるっきり新しいキャンデーができるので、CMソングにも新しさを出して欲しい」という依頼で始めたんです。
でも商品には“スコットランドの伝統のおいしさ”があるということで、スコットランドやアイルランド民謡のような曲をイメージして作りました。
こうしたイギリスの古い民謡は、日本人には小学校唱歌の時代からなじみが深いんですよ。
「庭の千草」や「埴生の宿」、「蛍の光」っていうのは、みんなアイルランドやスコットランドの民謡なんです。
音階的にも日本の唄と同じ五音階で、似てるんですね。

それと、そのころ流行っていてビートルズなんかも影響されていたフォークソングのアコースティックな感じをプラスして、新しさを出したいと思いました。
それを、当時さわやかな歌声で人気のあった、シモンズという女声デュオに唄ってもらったんです。
歌詞の中に「あなたにもわけてあげたい」ってあるでしょ。だから一人よりデュエットの方が合うんじゃないかなと思って。

このCMソングは歌詞も素晴らしい。
作詞は亡くなられた安井かずみさんですが、なんべんもなんべんも出していただき、書き直していただいた記憶があります。
彼女の代表作のひとつだと思いますよ。

すごい年月の間このうたを使っていただいたということは、とっても光栄なことですし、とってもうれしいです。
ぼくもこのうたが、いまでも大好きです。